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カテゴリ:シリーズ 日本株を読め

日本株を読め!【2017.8.19】弱気相場入りの週

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日経平均予想¥19,200 金曜引値¥19,470

俺のスタンスは、米国市場の動きを予想してその影響が日本市場にどう出るのかを想像しながら主力銘柄のポジションを積み上げるという方法だから、大方の個人投資家の皆さんにとっては面白くもなんともないブログなんだろうなって思ってる。書き始めた頃は、小型銘柄を随分と弄ったけれど、とにかく材料が出るまでジッと待つというスタンスが性に合わないし、何よりその間の需給のブレが大き過ぎて嫌になるんだよな。なので最近はほとんど触らなくなったし、触っても滅多に成功したことがない(苦笑)

なので、予想は外れるにしても、この「日本株を読め!」は、俺のスタンスでは相当に重要なんで、いつも(これでも)気合いを入れて書いてるわけよ。なので、見て欲しい部分は「米国市場に対する見方と日本市場への影響」で、もちろん予想株価なんかは当たらないんだよな。けれど、1週間、2週間、場合によっては1カ月くらいの方向性に対する「今日時点での考え方」をベースに週明けのポジションを取ってっ行くわけで、自分では「売り専」とは思ってないんだよね。

ただし、今の米国市場を見ればとても「買い」とは書けないし、今後を考えると益々「買い」ではないと考えてるんだね。
(米国ダウ日足チャート)
だう18
こういう日足チャートを見るとき、アナリストは必ず「まだ上昇トレンドは崩れてません」みたいなコメントを発するけど、そんなことは今の時代余り意味がないよな。

しかもそういうコメントは中・長期のロングに対するコメントであって、ネット時代には通用しないよ。
そういう意味では俺は、この形で十分に米国ダウは弱気相場に入ったと見るけどね。これでもうひとつ陰線が来ると「三羽烏」になり弱気のサインだろ?そこで先日ちょっと書いたんだが、ダウの日足には「髭の法則」がある。つまり上髭・下髭の翌日はその髭の通りに素直な相場になるってことだ。それを考えると、月曜は続落するはずなんだよ。

けれど単純に髭といっても結構根拠がある。それが需給なんだよな。昨晩のダウの日中足を見れば、明らかに戻りは売りこまれてる。マイナスで寄りついて反発してプラス圏まで浮上したところで戻り売りを浴びて再びマイナス圏へ。これこそが今のダウの需給なんだろう。
なので、この局面は十分に弱気相場入りと見ていいと思うぜ。

(日経平均日足チャート)
にっけ18
一方日本市場だが・・・。このチャートは見るからに嫌らしい形だ。アイランドって言っても半端なアイランドじゃないしなぁ・・・。これを下放れたことで弱気相場入りはもちろんだけど、この需給の改善にはそれ相応の日柄というか時間もかかりそうだ。しかも短期のDCとなって、ますますヤバイ。

ここで何か問題が起きて米国市場が急落ともなれば・・・。そう考えるとやはり逃げておくべき相場だったよな。そこで気になるのが欧州市場のような動きで、経済が好調と言えどテーパリングへの警戒感から弱気転換したと説明されてるけど、どうもそれだけじゃ納得できないわけだよ。もっと、大きな流れ的な相場展開のように感じるんだよな。

まず金融緩和で成功したのは、海外からの投資資金を集められた米国だけで、欧州は金融機関にしても企業にしても、また財政的にも全く改善していない。そして日本も・・・日本だけはいまだにジャブジャブ、と思いきや実際にはすでにテーパリング入りしてるわけだ。国債の買い入れ額を制限したり、ETFの買い入れ額は5月3600億、6月3600億、7月4200億と目標の5000億にた達していないし。ということは日銀はすでにCPI2.0%に対し万策尽きてるって感じだろう?

なので欧州も日本もこの辺りまでかもしれんし、肝心の米国がバリューエーションを気にし始めたわけで・・・。どうも俺はドカンと一発くるような気がしてならんのよ。

(ドル円日足チャート) 
どる18
 

というわけでドル円相場は、¥108~¥115のボックスで推移してきたものの、今の株式市場の状況を考えると下抜ける可能性は結構あるんじゃないか?と言うより俺は、完全に下抜けると踏んでいる。どうも、世界の政治情勢、とりわけ米国の情勢を考えれば、ドル売り円買いになる気がして仕方ない。目安としては米株のバリュエーションがつり合いを見せるところまで、という気がするんだ。やはり、野村の言うように¥100はあると俺も感じるんだよな。多分、それはFRBが9月FOMCでテーパリングを決めたら、返って加速するんじゃないかと思えるね。

というわけで、この時期、株価は弱いのは仕方ない。けれども証券関係者は来週から市場参加者が戻るということで、出来高に期待する記事も多いが、いましばらくは出来高の増加は期待できないと思う。たとえば、この状況で戻ってきたプレーヤーはポジション調整はするにしても、買い向かえる状況ではないことくらい百も承知だろう。従って8月25日(金)の日経平均株は・・・・
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日経平均株価:¥19,000(8月25日引値)
ドル円:¥108.00

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を予想する。
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【株・愚痴の裏道】

日本株を読め!【2017.8.12】アイランドリバーサルの週

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日経平均予想¥19,500 木曜引値¥19,729

米国市場の下落や円高の進行は、「偶然、北朝鮮リスクが出現したから」という見方もあるが、俺はそうは思えないね。要するに10日連続で史上最高値を更新して見せた米国の株式市場(ダウ)に対する大方の投資家の見方が、「限界」を感じていたということだ。だからこそ、今回のこの「悪材料」は、北朝鮮が新たにミサイルを発射したわけでもなく、核実験をしたわけでもなく、ワシントンポストのスクープ記事に端を発したメディア主導の材料なのだ。急激に高まった「北朝鮮リスク」は、悪材料をこれ以上無視できなくなった、マーケットそのもののリスクだろうな。
reutersmedia
(岐路に立つFRB。だが9月テーパリングはGOするしか道はない!)

米国市場は企業業績だけで、調子にのり過ぎたと思うぜ。その企業業績もまた為替(ドル安)の影響が大きいことをマーケットは忘れていただけに過ぎない。

(米国ダウ日足チャート)
だう
前回、トランプが大統領令を連発して反感を買い、さらに米中会談やらシリア・アフガン攻撃でデモンストレーションをやらかし、北朝鮮に対する軍事介入のブラフを打ったとき、ダウは約2ヵ月間調整したわけだが・・・今回、9月のFOMCまで約40日間あることを考えると、それまでは調整する可能性がかなり高いのではないか?と思う。

今の米国経済は、企業業績は良好だったものの、個人消費が伸び悩んでいることで微妙な位置にある。FRBは12月の利上げに慎重にならざるを得ないだろうし、さりとてテーパリングは、債券市場の過熱感を考えると9月に導入する公算が高い。マーケットが動くとすれば、8月の雇用統計なのだろうが・・・。
その意味ではここから上値を奪回するよりも、調整した方がリスクは軽減出来るというもので、今回の「北朝鮮リスク」と言われるものは、容易には収まらないだろうね。いまのところ、それだけがマーケットの調整要因なので。

(日経平均日足チャート)
にっけ

さて、そうは言っても、FRBの動向を考慮すれば、現在の円高傾向はなかなか収束する気配はない。すでに¥110割れは下期の企業想定平均¥107~¥110の領域に突入したことを意味し、ここからさらに円高が進むとなると、当然大きな「売り要因」になってくる。
少なくとも木曜の米国市場下落で日経平均CFDは、¥19,400前後まで持っていかれているわけで、月曜の寄り付きで、特大のアイランドリバーサルが確定してしまう可能性が非常に高い。従って、北朝鮮情勢をこのまま問題視され続ければ、前回の下値¥18,200前後を意識されるようにもなりかねない。
少なくとも上値の膨大なシコリはおいそれと解消できるものではないわけで、後は為替が反転してくれることだけが、日本市場の命綱となった。

(ドル円日足チャート・シカゴドル円先物)
どる円
doruenn
ボックスの下限に到達しつつある円ドル。だが、今回ばかりは抱えている材料が良くない。7月米消費者物価が低調に終わったこと、実需で円買いが多い8月ということ、そして積み上がった円ショートの建て玉の状況からしても、相当な円高圧力がかかっていると見るべき。これは非常に厳しい状況で、野村が指摘するように9月までにドル円¥100割れも現実的な予想なのかもしれないね。

となれば、日本株は調整局面に入ると考えざるを得なくなった。もちろん、隣国である北朝鮮がこのまま吠え続けるならば、拉致問題の落とし所もあり、また日本はミサイル防衛に関して全くの裸同然であるという事実を露呈してしまった以上、海外投資家が日本株を買う理由は今回の騒動ですっ飛んでしまったのかも。

株式は、割安だからといっておいそれと買えるものではない!証券関係者、アナリスト、等々。ついこの間まで日経平均は¥21,000、¥22,000を目指すとして煽りに煽っていた論調は一発で影を潜めて、今は盛んに「北朝鮮リスク」に言及している。 この節操のない変わりっぷりは一体なんなんだ?と思うだろう。それほど、株価の将来予測など不可能であるし、また意味のない行為であると、素直に受け取っておいた方がよさそうだ。

個人的なことで恐縮だが、「毎日下がると言ってればいつかは当たる」と揶揄されたが・・・。俺自身株価を予測してそれが当たったから凄いとも思わないし、当たらなくても何も感じないわけで、重要なのは目先の状況を如何に分析して自分なりのポジションを作るか、と言うことだろうと考えている次第。
さて、こんな状況になって、来週8月18日(金)の日経平均株価は・・・
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日経平均株価:¥19,200(8月18日引値)
ドル円」¥108.50

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と予想する。
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【株・愚痴の裏道】

日本株を読め!【2017.8.5】引き続き日経平均¥20,000を獲りきれない週

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日経平均予想¥19,500 金曜引値¥19,952

相変わらず当たらない予想ばかりで申し訳ないが、しかし昨今、アナリストと言えど米国ダウの驚異的な強さ、ドル円の円高推移がここまで予想を裏切り、日経平均と米国市場の連動性が薄れ、悪材料を徹底的に無視するとは予想できなかったと思うぜ。なので、ヘボ投資家の俺ごときに読めるはずもなく・・・(泣)
-1x-1
(雇用の伸び、失業率ともに限界となった米国)

しかも毎週のように「この辺りが限界」と書いて、毎回外しているわけだが、他に書くことがない!?こうなると何を書いても「嘘」っぽくなってくるからなぁ・・・。それでも、米国市場は中間決算がほぼ終了して、企業業績をすべて織り込んだはずで、そうなれば今週も「限界」と書かざるを得ないねぇ(苦笑)

(米国ダウ日足チャート)
米国ダウ
今年になって米国ダウが「悪材料」を織り込んだシーンは僅かに3度しかない。まずは3月から4月にかけてのトランプ大統領の対北朝鮮(中国)に対する強硬姿勢(軍事行動)に対する懸念、そしてフランス大統領選挙における極右勢力(国民戦線)の台頭、さらに米国IT・ハイテク株の過熱感、だ。もちろん、悪材料、懸念材料は山ほどあり、通常であれば十分に相場を揺さぶるファクターになり得るものであっても、相場は一切を無視している。

この相場の節目になったのは、俺としてはフランス大統領選挙での「売り仕掛けの失敗」だった気がする。米国市場においてこの1年で昨年の米大統領選挙と今年の北朝鮮政策、フランス大統領選挙とショートの仕掛けはいずれも惨敗した。つまり、そのことによってヘッジファンドがショートでの勝負が出来なくなってるということだろう。経済が好調であるから、仕掛けても景気指標が邪魔をする。たとえ軟調であってもFRBがテーパリングを意識させることで、相場を持ち上げてしまう。

その証拠に先月、今月と雇用統計とFOMCの後の株価推移をみると、雇用統計が軟調でも利上げとテーパリング後退観測で相場が持ち上がり、今回のように好調ならば素直に買われるという、奇々怪々な株価の動きになっている。

(米国NASDAQ日足チャート)
NASDAQ
一方のNASDAQは都度利食いを挟みながらの上昇で、株価は非常に過熱感があるものの、相場の推移としては極めて順調かつ健全と言わざるを得ない。実際にFANGの業績は十分に伸びていて、そのことが株価を否定できなくなっているのも事実であり、目先では悪材料の織り込みようがない。従って完全に需給相場になっていると見るべき!?

(日経平均日足チャート)
日経平均

だが米国市場に比較して日本市場は相変わらずの持ち合いが続いている。日本市場にしても隣国がどれだけミサイルをぶっ放そうにも、全く無視というある意味異常な相場展開で、米国市場同様に悪材料を無視し続けている。ただし、為替だけは別で、ドル円の推移を極めて忠実に反映しているだけのこと。
どれほど日本経済の足腰が弱かろうが、政権が弱体化しようが、揉み合いを続けていられるのは日銀の無尽蔵と言える相場介入姿勢が原因だろう。

いくら相場が好調と言えど、景気が回復基調にあると言えど、株式相場は経済のファンダメンタルズを織り込みにかかるもの。だからこそ、長期的には株価は適正水準に回帰するはずだ。しかし、米国においてはダウが、工業株30種平均であるにもかかわらず有り得ないほどの好調さを維持していること、そして日本では日銀の介入が、株価の適正化を完全に阻害している状況だと思う。

米国市場がこれだけ堅調かつ強気の相場を維持している現状では、投資家は楽観的にならざるを得ないのかもしれないが、ダウが高値を獲れば獲るほどに水面下で投資リスクは拡大しているはずだ。そしていよいよ9月FOMCでテーパリングに踏み切るかどうか、を織り込む相場になる。通常であれば、テーパリングの初期段階は市場は無視するはずだが、今回は株価の位置を考えるとそうそう楽観的にはなれない。

テーパリング開始となれば、間違いなく金利は上昇する。よって米国の個人消費は大きな影響を受けざるを得ないわけで、米国でも日本同様に「賃金の上昇がなければ物価上昇に直結しない可能性」が非常に高い。

というわけで、米国市場では決算終了とともに来週は軟調な展開になると予想。そして日本市場は中銀の政策の相違が明確になるとはいえ、確実に円安になるとは言い切れないと思う。つまり、米国市場に明確な変化が起きない限り、この揉み合いを上方にブレイクすることはないだろう。従って8月11日の日経平均株価は・・・
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日経平均株価:¥19,500(8月11日引値)
ドル円:¥109.50

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と予想する。
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【株・愚痴の裏道】

 

日本株を読め!【2017.7.29】日経平均¥20,000を獲りきれない週

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日経平均予想¥19,700 金曜引値¥19,959

企業の好決算に後押しされて3日連続で史上最高値を更新してきた米国ダウ。だが、企業業績全体を見回すと必ずしも楽観できる状況でないのは、ダウ同様に史上最高値を更新してはいるものの、揉み合い陰線に終始しているS&P500、そして再度利食いされたNASDAQを見れば明らかだ。そこからは海外にマーケットを確保した大企業有利、中小型企業は苦戦の構造が浮かび上がってくる。低ボラティリティの楽観相場に「疑問」を呈し始めた米国市場、といった感じだと思う。
-1x-1
(懲りない黒電話!今後ますますエスカレートする?)

一方日本市場も、いよいよ来週から企業の1Q決算発表が本格化してくる。現時点では、電機・鉄鋼・化学・自動車関連が良くて、中小型株は苦戦してる・・・。これが1Q決算の出足といった感じだ。なるほど、これらのセクターはこのところ上値追いしてた。それから大型、老舗企業が強くて新興企業や中型以下の老舗企業はあまり芳しくない。特にグロース銘柄で光った銘柄が少ない。
だから日経平均の上値が軽くないのは、俺には当然のように感じるし、そうなるのも分かる気がする。 

だいたい米国企業の中間決算は、予想以上に堅調で米国株を押し上げてる。けれど、年初から米国景気は下り坂だったのは間違いなく、それをどう捉えるかが、今後の相場のポイントになってくるはずだ。 
(米国ダウ日足チャート)
dau28

3日連続で上放れ陽線で史上最高値更新を続けるダウ。特に木曜はNASDAQ、S&P500が軟調な中、上値を追って、なおかつ金曜もマイナス圏から陽転してのプラス引けは「強い」の一言だ。ただし金曜は原油高に支えられた面も強く、手放しで喜べる状況ではないんだが・・・。
実際調整後の上値追いなので相場が弱かろうはずもなく、と言いたいところだが、月曜には上髭が出るだろうし、全体相場は調整色が強いのも事実。
「騙し」とは言えないものの、決算後の材料出尽くしは「必至」と考える。

(米国S&P500日足チャート)
sp28
史上最高値圏で大陰線を引いたS&P500。下髭になったとはいうものの、金曜は下髭をなぞる陽線で需給を確認した程度。この位置での大陰線を無視するわけにはいかない。ダウが30種の工業株平均であるのに対し、500銘柄の平均ということで株式市場の全体感が表れている。

(米国NASDAQ日足チャート)
nas28
S&P500よりもさらに大きな陰線で史上最高値から利食いされたNASDAQ。S&Pと総合して考えるに、ダウの陽線上値追いはちょっと無理があった気がする。
やはりこの局面、決算終了後の「利食い」に突入すると見た方が自然だ。

(ドイツDAX日足チャート)
dax28
いち早くECBのテーパリングへの言及をきっかけに、短期的(?)な調整入りとなったドイツDAX。自動車メーカーの排ガス不正疑惑やドイツ銀行の想定を下回る業績を嫌気して一気に75日線を割り込んで、調整となった。欧州は景気回復が鮮明であるにも関わらず、金融相場における政策変更を嫌気する動きで、調整入りするのは、理にかなった動きに見える。いまの欧州の金融機関は利上げで保有債券価格の下落、利下げで収益力の低下と八方塞がりの状況であって、市場は金融政策に敏感に反応する。

(日経平均日足チャート)
ni28

1Q決算発表の本格化を前に、¥20,000をはさんだ揉み合いを続ける日本市場は、今年に入り2度目となるアイランドでの揉み合いになっている。
アイランドが形成される理由は言うまでもなく日本市場が為替と米国市場の動向次第の株価形成をしているため。そして揉み合いになれば下値には日銀のETF介入が入り、調整を阻むから。その意味ではリバーサルがいつ発生してもおかしくない。
もちろん、ここから上放れすれば非常に強い動きの相場になる。が、それを牽引するだけの材料が「為替」以外に見当たらないということを念頭に置くべき。

(日経平均5年週足チャート:参考)
ni5nen
(参考までに現在の日本株の位置を日経平均週足で確認すれば、日銀の金融政策の手詰まり感、そして政権の現状や政策の曖昧さを考えれば、非常に納得のいく株価と思わざるを得ない。そして、これから秋に向かって売買高が細る局面となる以上、決して楽観できる場面でないことは確かだ。)

週末の為替は、一段高の¥110.60と円高が進んだ。このところのドル円は¥108.50-¥114.50のレンジ相場を形成し、現在は円高方向で下値を模索する段階にある。これはFRBが債券購入を停止し償還によってBSを改善する方針であること、そして次回利上げは12月の公算が大であることに大きな原因があり、さらにこの時期円買い需要が拡大することも一因と見られる。
つまり、直近の円安期待は少なくとも9月までは低下したままと考えるのが妥当だ。

さらには米国市場も来週になれば「材料出尽くし」の利食い売りも出ると思われ、日本市場は個別企業の決算だけでは株価を支えるのが厳しいと思わざるを得ない。さらに政局絡み、北朝鮮の核実験の懸念、トランプ政権の混乱とロシアゲート等々、さらには米国の対中国、対ロシアへの経済制裁による摩擦等々、懸念は山積していることを考慮すれば、日経平均¥20,000維持は難しいと判断する。したがって来週(8月7日)の日経平均株価引値は・・・
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日経平均株価:¥19,500(8月7日引値)
ドル円:¥109.00

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 を予想する。
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日本株を読め!【2017.7.22】決算と為替と政治と・・・

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日経平均予想¥19,500 金曜引値¥20,099

「そろそろ危ない」といくら俺が思ったところで多くの市場参加者にその意識がなければ相場は下がることはない。日米ともに、プレーヤーがどの情報に基づいて行動するのか、が問題なのだが、もしかしたら今の相場は大方のプレーヤーが「上を見ている」のかもしれない。上昇相場は下がったら買って上がったら売る、売って下がったらまた買う、の繰り返しで、このサイクルが途切れない限り需給が悪化しないから、上がり続けると考えるのが自然だね。
-1x-1
けれども相場は時々クラッシュするのも事実で、それでも長いサイクルでは確実にリターンが出るのが株式投資。10年じゃ足りない。2000年以降を考えてもサブプライムを挟んで底値で拾えば2倍にも3倍にもなっているけど、高値ならせいぜい10%程度のリターンしかない。
だからこそ、長い目で見ればどう考えても今買うのはリスクに見合ったリターンは期待できないと言うことになる。

このところの株式市場は、その高値圏での攻防になっている。だからこそ、売られることの想定を外すわけにはいかないのだ。

(米国ダウ日足チャート)
だう22
18日、昨日(21日)と2本の下髭で史上最高値圏にも関わらず非常に強い揉み合いを続けている米国ダウだが、$21,500超えた現状の揉み合いは、FRBの利上げを好感して上昇弱い景気指標で利上げ後退観測でさらに上昇という矛盾の中にある。

この位置で企業決算(2Q)を迎えているわけだが、減り続ける法人税収の観点からコンセンサスの8%増益(昨年比)で着地するのは難しいのではないか?と個人的には予想している。
その場合株価は次の材料を欲しがる。そして、それは必ずしもポジティブ材料とは限らない。来週はいよいよ決算の本格化となり、ある程度相場のトレンドが確定するだろうね。
どうやらマーケットはFAANGの好決算を当てにしているらしいが・・・期待外れなら一気にNASDAQは巻き戻されることになり、そうなるとダウの先行きはネガティブ材料しか残らなくなる。

(日経平均日足チャート)
にっけ22
一方の日本市場は、すでに¥20,000を挟んだ攻防は2カ月以上になり、一向に上値ブレイクの気配が感じられない。それはつまりは上値を抑えつけてる決定的な要因があるということかもしれない。
今回の1Q決算は絶好調だった前期4Qの流れが続くために、悪かろうはずがないわけだが、焦点は半期、または通期の予想を修正してくるかどうか。

為替がらみが不安定であった今期予想であるが故に保守的と言われるが、今後企業が為替をどう見るかが問われる決算になるのだろう。その意味では現時点で修正してくる企業は少ないと思うけど。
また、企業の好業績の要因が極めてあやふやな部分がある。今後の内需の情勢や、外需を考えると、コスト削減での増益は歓迎されないだろうし、為替差益も同様だ。後は為替次第の展開になるのは間違いない。
(米国国債10年物金利日足チャート)
こっく10年
 米国では株高、金利安となって、FRBの強気を打ち消す動きになりつつあった長期金利は、来週は一層の低下を予想。現状では「株高ー金利安」が米国では公式になりつつある。その背景には、今秋ECBのテーパリング協議開始という報道があり、為替はユーロ高ードル安に振れた。
日銀は従来政策の継続と発表したが、実質的には国債買いオペもETF買いオペも減少させ、シャドー・テーパリングと評されている。つまり、すでに金融政策の足元に金融緩和効果は存在しないのかも。

(ドル円日足チャート)
かわ22
為替の決定要因を日米金利差だけに求めるのは、あまり正しいとは言えないし、現実的には需給の側面にそった動きをせざるを得ないのがドル円の動きを象徴していると思う。その意味では、これから夏場を迎えるにあたって企業の円買い需要が増加する。そして馬鹿に出来ないのが来日外国人の円買い需要であって、そこを巻き返して日米金利差だけで円安にするには、日銀の信用が落ち過ぎたと言える。

既に安倍政権にとって景気は眼中になく日銀は政策手段を失ったレームダック状態で、だからこそFRB利上げをトレンドにできない動きになっていると考える。
上限¥114.0下限¥108でのボックス相場になり、振れ幅が¥6と大きめなので、円安ブレイクは当面期待できないかもしれないし、一時的には今後円高方向へ行くと考えるのが自然だと思う。

来週は久しぶりに日米の政治がマーケットのファクターになりそうな気配はする。日米ともに膠着した相場展開が続き、市場は次の材料をなんとか作り出したいと思っているわけで、まさか何時までも無視を続けられるものではない。
具体的には米国では、ロシアゲートに関連して娘婿と息子の特別検察官による聴取が予定されているが、それを前にしてトランプはまたしても悪あがき(解任)をするかどうか。そして秋の国債発行問題で解決を見いだせるか、が焦点になってくるだろうし、日本は加計問題、防衛省問題、そして首相の健康問題が改めて材料視される可能性も。

日米の決算と政局を考慮すれば、大きな変動はないにせよ、株価にとってはネガティブな展開となるかもしれない。従って7月28日の日経平均株価引値を、
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日経平均株価¥19,700(7月27日引値)
ドル円:¥110.00

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を予想する。
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日本株を読め!【2017.7.15】企業決算に失望する週

カテゴリ:
日経平均予想¥20,400 金曜引値¥20,118

米国株式市場は一体何を期待していると言うのか? つまり、FRBが予定通り経済は徐々に回復基調を維持しているとして利上げ&テーパリングの姿勢を変えなければ、「米国経済好調」として買われる。そして昨晩のように消費者物価も横這いで小売売上高が弱いと今度は「FRBの利上げ観測後退」として買われる。経済のファンダメンタルズが弱くて「金融政策期待で買われる」ということを否定はしないが、やはり無理筋と言わざるを得ない。
reutersmedia
(米国:物価が上昇しない背景にあるものは?)

米国経済は明らかに減速しつつある。そうした実態を無視して株価が上昇する現象が出始めると、これは危険な兆候と言わざるを得ない。VIX指数は9.51と10.00を割り込んだ。WTI原油も$46台と回復基調にある。一見して米国経済は死角なし、と見えるが・・・。
(米国ダウ日足チャート)
だう14

今週(10日~14日)は引け値ベースで三度史上最高値を更新した米国ダウ。この間のダウは極めて矛盾に満ちている。12日、13日はハト派的表現とは言えFRBイエレン議長は議会証言で、「年内テーパリング開始、年内利上げ」の方針を維持することを強調するとともに、CPI目標2%に届かない現状を「乖離しているとは思わない」と否定して見せ、株価は上昇した。 これは言いかえれば、「経済には不確実な要素がつきものだが金融引き締め路線を継続する」ということである。
しかし、昨晩は米国経済の弱いファンダメンタルズがFRBの利上げ&テーパリングを遅らせるとして大幅上昇と、正反対の現象を支持したことになる。
こうなると、どちらかがフェイクなのだと考えるのが自然であって、その判断は来週から本格化する個別企業の決算にゆだねられた格好だ。

(米国ナスダック日足チャート)
なす14
一旦はバリューエーションに対する危機感から売られたハイテク企業だが、75日線にタッチすることなく6連騰でV字回復を果たしたナスダックは、史上最高値面合わせ。特にイエレン議長議会証言からの3日間は、上昇に躊躇いが感じられなかった。つまり、株式市場特有の「再度高値を確認する動き」であって、これが天井確認なのか否かもまた来週からの企業決算次第となった。

(日経平均日足チャート)
にけ14

一方の日本市場は米国市場と対照的な動きとなった。米国経済の足腰の弱さを反映した6月消費者物価指数と6月小売売上高は、大きく為替を変動させ、¥113.58まで戻して反動の出た¥113台から一気に¥112.27まで突っ込んで見せ、引け値ベースで¥112.53となった。これを受けて日経平均CFDは、▲¥50程の下落となって週末の取引を終了したわけだが・・・。
為替が¥1-以上変動して▲¥50というのは、通常ではありえない数字であって、海外勢としては為替との乖離を作り出す絶好のチャンスととらえた節がある。為替の¥112台の水準は容易に戻れないだろうが、月曜にダウが続伸するようなことになれば、十分に戻せる値幅であると思われる。

だが、これで為替が当面は日本株の重石となることは確実で、その意味では同水準で推移した1Q決算の数字は例年になく重要なものとなった気がする。この水準で企業業績が良好であれば、その時こそ日経平均は上値追いとなるはず・・・。もちろん、真逆も有り得るが・・・。

来週からは米国で企業決算が本格化し7月末まで、そして日本は1週間ほど遅れて8月10日前後まで、決算シーズンとなる。

日米ともに決算前のポジションは固まりつつあり、連動性の薄い個別の動きとなるはずで、そこで日米ともに企業決算で経済のファンダメンタルズを確認した上で、投資家は結論を出そうとしているのではないか?
そして恐らく、今回の米国中間決算が、相場の節目となることはほぼ確実で、株式市場は高値から巻き返される公算が大と見る。基本的な大前提としてインフレにならなければ(CPIが上昇しなければ)、株価は下落するものだ。従ってFRB政策→景気指標→企業決算と株式市場は慎重に見極めるつもりだろう。来週は米国の企業決算に翻弄される週と見る。従って7月21日(金)の日経平均株価引け値は・・・
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日経平均株価:¥19,500(7月21日引値)
ドル円:¥112.00

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日本株を読め!【2017.7.8】ウリボウ失業の週

カテゴリ:
日経平均予想¥19,500 金曜引値¥19,929

株式市場の最大の関心事は、FRBの利上げに対する正当性であって、FRBが言うように「今年年初からの経済減速は上昇プロセスでの踊り場」ということに対する懸念であった。そして債券金利上昇に対する弊害を懸念する記事も多く、引き続き利食いされた週となったね。ただし日本市場に関しては、FRBの強固な利上げ姿勢で、盛り上がりかけた地政学リスクを跳ね返すような為替の動きとなって、押し目は限定的となり、日経平均は¥19,500という深押しには至らなかった。
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昨夜発表の6月雇用統計に関しては、個人的には全くの想定外な数字となって市場はこれを好感した形。だが、ADP雇用統計との落差も大きく、全体として米国経済が斑模様である可能性を否定できてはいないと思う。実際、政府系の統計には政府系職員の採用が大きな変動要因になっているのはいつものことだ。そして賃金の上昇が僅かであることを考えると、(移民)入国制限で揉めていた背景もあって非正規雇用増加の可能性が極めて高い。
なので、経済の状況に関しては来週の小売売上高あたりで裏付けられなければ、確証は持てないだろう。

(米国ダウ日足チャート)
D7

サプライズとなった6月雇用統計は、ひとまず好感されて株価は25日線割れから一気に5日線オーバーとなって戦線復帰を果たしたな。ただ、今回の雇用統計に対する懐疑的な見方が払拭されたわけではなく、市場は引き続きFRBの主張を検証するような動きになるのでは?

ただし来週の景気指数が良好であれば、決算相場入りとなって個別企業の中間決算如何ではサマーラリー突入の目も有り得る。その場合、7月高値は$22,000に接近するかもしれん。
来週の見通しとしては揉み合い上限あたりで企業決算を待つスタンスと見るが・・・。

(米国ナスダック日足チャート)
N7
需給の悪化したナスダックの場合は、週初の株価の動きが非常に重要になったな。水曜あたりまでの動きで下落トレンドが止まるかどうかが決まるような、そんな需給ではある。そして、FAANGと言われるハイテク企業がどのような中間決算を出してくるかで、25日線復帰が決まってくるだろうが、予想外に苦戦するようならば、75日線を割り込む可能性も大いにある。
昨夜の反発でもハイテク企業は弱気相場を否定したとは言えない需給状況だと思う。

(日経平均日足チャート)
NK7

為替次第の日本市場・・・日経平均は週初¥20,000辺りからのGUスタートになるわけだが、何もない限りにおいては、為替は¥114台に残る可能性が濃厚なのではないか?となると、順調な企業決算を背景に年高を獲ってくる夏相場を想定した動きになりそう。来週は為替通りの値動きになって、ジワジワ上値を追う展開になると思う。
ただし、出来高に伸びを欠けば、日経平均¥20,200を超えるのはかなり辛いはずで、あとは決算前のポジション取りがどこまで日経平均を押し上げるかにかかった週になるのではないか?

来週の日経平均は堅調にジワジワと上値を追う展開になるはず・・・。何か事件でもない限り、たとえば日曜辺りに北朝鮮が核実験を強行してくるとか、原油価格の$40割れ、さらには極端な債券金利の上昇による懸念の台頭等がなければ、市場が問題視するような出来事・イベントはなく円安トレンドは継続となるはずである。従って地合いは安定的で、乱高下していた小型株も一斉に動き出すだろう。
従って、「ウリボウ」の俺としては、苦戦・失業の危機に立たされる可能性が高く、週初の買い転換を考えざるを得ない(苦笑)
従って7月14日の日経平均引値は・・・
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日経平均株価:¥20,400(7月14日引値)
ドル円:¥114.00

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日本株を読め!【2017.7.1】益出しの週(本格化?)

カテゴリ:
日経平均予想¥19,500 金曜引値¥20,033

需給相場となった米国株式市場は、新値を更新できなかった。FRBストレステストで全行合格ということで、金融株がマーケットを牽引したものの、利益確定の流れを食い止めることができなかった・・・と言った様相。トランプ大統領就任後半年にして、新大統領の政策に対する期待感は剥落し、同時に各国中銀の金融緩和政策の終焉を暗示した週となって米国市場は目先の天井となった(と判断する)。
frb
(株式市場の運命はFRBが握ってる!?)

一方日本市場でも、6月20日に年初来高値を更新して以来、ザラバでこれを上回ることはできなかった。相場は相変わらずの円安頼みの展開で、米国経済の減速感が払しょくできない以上、おそらくここから上は見ないだろうという感じを改めて強めた気がする。

これで、欧米ともに金融政策に対し、方向転換を示唆する雰囲気ができつつあるとともに、早晩日本も政策転換を余儀なくされるだろう。国内景気に対して益々ナーバスになっている米国政府が、円安を歓迎するはずもなくこのまま為替が¥120へ、と考えるのは非常に無理があると思われる。つまり、今後は下値¥110を試したドル円は、再度ブレイクを試す展開にならざるを得ず、株価が下落を開始すると売りに拍車がかかる可能性も否定できないだろう。
(米国ダウ日足チャート)
dau30

米国ダウの4月以降の大陰線からの反発局面を見ると、先高観を見出した投資家が猛然と押し目買いをいれて、大きな陽線を発現させて来たわけだが、今回は株価の位置も高値圏ということで、昨夜のダウは「十字線の孕み足」となった。大引け間際に急落し、陽線を否定した格好になったことで、5日線を回復できず目先株価の行方は「下」であると思う。
そして米国は独立記念日以降はサマーラリーで上値追いをすることなく、高値圏でのもみ合い、または調整入りとなるはずだ。この値位置での大陰線は、「手仕舞い売りのサイン」としか言いようがない。

(米国NASDAQ日足チャート)
nas30
一方先行して利食いが始まったNASDAQは、6月15日、29日と下値をブレイクしてきた。そして昨夜はGU気配からの陰線となり、これで25日線の傾きは一気に下向きになった。「短期下落トレンドでは直前の下髭をなぞる」という言葉通り、75日到達は不可避と考える。
NASDAQもダウ同様に戻り高値を更新できなかったことから、26日の陰線は「行き詰まり線」となったことからも、状況によっては下落スピードが速まることも想定するべきだ。

(日経平均日足チャート)
nike30
 

米国市場の状況を受けて、先高観を喧騒された日経平均も、結果的には新値を獲れなかった。そして、直近では2度目のアイランドリバーサルを現示するチャート形状になった。4月以降では3度目の25日線タッチとなって、そこは2度の反発起点になったわけだが、今回は冷静にみて反発起点とはならない公算が大きいと思う。前回のアイランドは5月24日のGUで否定したが、月曜に窓を埋められなければ俄然気持ちの悪さが残る形状になる。6月23日下値の¥20,089まで月曜に上昇出来るかが一つのポイントであると思う。

(ドル円ポジ)
kawase
さらに日本株を大きく左右する為替ポジションだが、現在FRB利上げによってドル買いポジが積み上がった状況。多くの投資家が円安を見てるわけだが・・・。円買いの実需のある7月8月にこのまま¥115辺りを目指すとは、個人的には思えない。

金融緩和縮小に対し最も身構えたのは欧州市場で、特に昨晩は非常に引け味が悪く、ドイツ、フランスは明確に75日線下に突っ込んでの続落となった。これらの状況を総合的に判断すれば、戻り傾向になった日経平均は、絶好の「逃げ場」となる!? 少なくとも3日の米国市場は4日の独立記念日の前でポジション調整となるはず。となれば、短期筋にとっては絶好の叩きどころになるのでは?特に日経平均がGUスタートとなれば、(日銀封じで)まず叩かれることは覚悟しなければならない。巷では売り越しの続いたGPIF資金の動向が言われているし確かに買い越しに転じているらしいが、この局面では買えないはずだ。
従って、7月7日の日経平均引値は・・・
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日経平均株価:¥19,500(7月7日引値)
ドル円:¥110.50

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日本株を読め【2017.6.17】益出しの週

カテゴリ:
日経平均予想¥19,800 金曜引値¥19,943

米国経済の減速傾向が日々拡大し始めている。けれどもFRBが利上げに踏み切ったことでなお、一時的な減速という見方は変わらず、しかも原油$45ドル近辺まで下落したにも関わらず、ダウは史上最高値を更新するという、何とも腑に落ちない米国株の動き。株式マーケットは、いまだにネガティブファクターを無視し続けているのが、何とも気持ちの悪い週だった。
-1x-1
(アマゾンは店舗販売小売を大型買収)

bitFlyer

日本市場は・・・相変わらず割安感と日銀のETF買いに下支えされた人工相場に終始。押し目から日経平均¥20,000になると急激に上値が重くなるという展開。しかも、相場のトレンドはほぼなく、為替の動きに一喜一憂する値動きが続いたね。¥20,000の上値が重いのは需給と言うよりも、為替の動きに対する感応度の影響だろう。

(米国ダウ日足チャート)
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MSQをほぼ史上最高値近辺で通過した米国ダウは、5日線に沿って非常に堅調な動き。この日足を見る限り大多数の投資家が来週の堅調な地合いを予測していると思う。
先週は「天井形成」としたわけだが、このチャートを見る限りその兆候はないと言える。なので、来週の値動きは、続伸する相場と見るのが正解のように思われるが・・・

(日経平均日足チャート)
nnn
一方の日経平均は、為替の動向に影響されて2日急騰の後に短期調整に入ったと見ている投資家が多い。揉み合いながらの下落傾向も「利食いをこなし需給改善」となるパターンが多く、上値のレジストラインを抜けてくれば、株価は上放れするという見方が多い。事実、アナリストの分析も来週は¥20,000台の攻防との見方が大勢を占めている。しかし・・・
 

昨夜のダウは寄り付き後、売られる展開となったものの、大引けに向かって徐々に値を戻して最後は引けピンでMSQを決めた。これで今後の株価の方向性が決まるわけではないにしても、投資家マインドとしては上値を追ってゆくとは、予想し辛い位置であることは確かで、先週のダウの強さは、このSQ狙いであり、木曜、金曜にザラバ高値を超えられなかったことで「行き詰まり線」となる可能性は否定できない。

またいよいよSQ明けの来週はファンド中間決算の最終週であり、この局面、この地合いを考えれば一気に益出ししてくる可能性がかなり高いと思う。根拠は、すでにNASDAQが益出しの調整入りをしているにも関わらず、一貫して買われていたダウの動きへの違和感だ。米国市場ではダウとNASDAQに関しては日本市場のような大型、小型の定義は通用しないので、ダウの益出しも必ず行われると見るべき。とすればMSQを節目とする可能性は非常に高いと思われる。

一方日本市場に関しては、為替次第ということになり、また来週はドル売り、円買いの基調に傾きやすために、日足チャートでの上値レジストラインの明確なブレイクは難しいと見る。従ってダウは益出しの週となり場合によっては大陰線出現の可能性もあり、投資家マインドは一変するだろうと考える。

現在の米国市場に先高観は微塵もない。マインドは昨日のアマゾンの小売(ホール・フーズ)の大型買収にも関わらず、マーケットはこれを好感しなかった。米国では日本とは比較にならないほどM&Aへの評価が高いはずだが・・・。本来、これだけ景気指標が悪化し、原油価格が下げる状況で史上最高値を更新するという状況はあり得ない。
来週は日米市場ともに、楽観できる週ではないだろう。従って、来週末6月23日の日経平均引け値は・・・

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日経平均株価:¥19,500(6月23日引値)
ドル円:¥109.50

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日本株を読め【2017.6.10】天井形成の週

カテゴリ:
日経平均予想¥20,700 金曜引値¥20,013

FRB利上げを意識して為替が円安に振れるとの予想から日経平均¥20,700としたが、今週は為替がほとんど動くことがなく、買い仕掛けによって日経平均は押し目からの復帰となった。金曜の引け値でSQを上回ったことで先高観を伴っての買いとなった日本市場は、来週の一発騰げに向かって準備万端といった態勢で¥20,000をキープした形。
reutersmedia
(前FBI長官ジェームズ・コーミーの上院議会証言)

一方の米国市場はジリ高となっての史上最高値更新と、非常に強い動き。英国総選挙も終了し、目先イベントはFOMCだけとなったことで、ジワジワと買いポジが増加してきた感じだった。

(米国ダウ日足チャート)
daukabu
高値圏の揉み合いから新値ブレイクで、引け値の史上最高値$21,271となった米国ダウは、出来高を伴っての非常に強い足になっている。これで夏前の最後のイベントと思われるFOMCで利上げとなれば、一気に上値を追うか、材料出尽くしとなるかのどちらかになった。

政治的にはトランプのロシア疑惑が懸念材料だが、特別検察官の裁定は早くとも秋と言われていて、その間は株式市場はあまり反応する局面はなさそう。ただしトランプは7月にもプーチンとの会談を行うと発表しており、ロシア疑惑の払拭にあの手この手を使ってくるだろうが・・・動けば動くほど墓穴を掘るように思えてならない。
従って来週の動きとしては、まずは週初の出来高に注目で、ここで出来高がピークアウトするような形になってFOMCを迎えるようならば、イベント通過・材料出尽くしの公算が大だろう。

(日経平均日足チャート)
nihonnkabu
先週の予想では、米国ダウ追従としたが、上値追いとはならなかったものの、ほぼダウと同様の揉み合いとなった日経平均。その裏には日銀の6日、7日のETF介入があった。これで下値不安を払しょくする形となって金曜は大幅高となったわけだが、後場には利食いに押され5日移動平均で頭を押さえられてしまった格好。

理由としては為替の値動きがあり、ドル円を巻き戻すことでジワジワと為替と日経平均の乖離を広げるような、そんな動きになった。6月1日、2日の急伸で空いた窓を埋めることなく反発したので、買い意欲は相当に強いと判断されるだろう。

そして、金曜は出来高を伴った上昇となって、週初の上値追いはほぼ間違いないところとなった。日経平均CFDが押して戻ってきたのも非常に良好な環境と見る。そしていよいよ月曜または火曜、場合によっては木曜に天井形成となる公算が高いと判断する。

(ドル円・日経平均比較)
kairi

bitFlyer

為替が円高方向へ、そして日経平均が上値追いという、相反するトレンドで今年の上半期はここまで来てるが・・・海外勢にとってはダウ以上に理想的な動きになった。そして、ここからもう一段の株価上昇となれば、一気に利食いモード入りも十分に考えられる。
イベント通過で先高観のあまりない需給相場であるなら、必ず近いうちに売りが来て当然の展開だ。

日本株は「割安」と言われているが、逆にいえばここまで割安のままで来た理由を考える必要があるのではないだろうか?
やはり一番大きな理由は政府・日銀の為替誘導(円安誘導)による業績拡大であって、これは企業業績が改善すればするほどに海外留保分が増加し、円買い圧力となることを意味する。

そして、事実、為替は年初より円高トレンド入りとなっている。

極めて良好な前期4Q決算からして、今年の中間期は円高圧力の一つのピークを迎えるわけで、それが見えていて日本株を買い辛いというのが、海外ロング筋の姿勢だと思う。とすれば、来週のFOMCで為替が円安方向に動くようなら、株価も上値追いをするだろうが、そこが一旦の天井である可能性は極めて高いと判断する。
従って来週6月16日の日経平均引け値は・・・
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日経平均株価:¥19,800(6月16日引値)
ドル円:¥110.00

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