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週末ですが、いかがお過ごしですか?

さて昨夜は、売り坊としては最近気合が入らない相場で、少々萎えていたけれど、今の日米相場の見方をちょっと本音で書いてみたので、良かったらどうぞ!^^)

売り坊視点での日米株式市場

というわけで、相変わらずシコシコとやってますけどね。

で、もう一つ気になるのがWTI原油価格で、この週末は(個人的には)まさかの$120突破!ということで明日の寄り付きはINPEXの売りポジションでかなりヤラレますぜ(自業自得)。


それにしても、バイデン大統領がサウジに対して増産圧力をかけまくるとか・・・。実はそういう動きがもっと顕著になって原油価格は下がると踏んでいたわけだけど、まぁ、予想は不発だったということかも。

実際、今のウクライナ問題は、ロシアが天然ガスや原油で爆益を出し続けているうちは、一向に解決には向かわないのは確かで、プーチンは無茶すればするほどロシアは潤うという図式がアリアリと見えるわけで・・・。実際図式だけでなくて本当に物凄い利益を出してるしね。

さらに「ゴールド」を買いあさったおかげで、ルーブルもなかなか強いんだよね。だからデフォルトしようがへっちゃらなんだろうけどね。

サウジはサウジでOPEC+からロシアを排除すると表面上は言っていて、ロシアの分は増産しますとしているけれど、日量60万バレルの増産しかしないわけで・・・。OPEC+の増産規模は40万バレル/月だから、屁のツッパリにもならんぞ!

米国も米国で、自国のシェールを増産しないでサウジに要請するといってもねぇ・・・それこそ無茶苦茶な要求だろうとサルマン皇太子が思っても当然と言えば当然。

そしてEUは年内にロシア原油の9割禁輸を決定したけれど、それってそれまでに各国は目いっぱい備蓄して時間的マージンを稼ごうとするわな。


そこで今回新たな火種は絶対に(ロシア産原油の禁輸に)賛同しないハンガリーとNATOに加盟してるにも関わらずロシアにすり寄ってるトルコだよね。ハンガリーの場合は禁輸すればGDPの6割は減少すると言ってるくらいで、対応には莫大な予算が必要と。そしてトルコは、エルドアンの二枚舌をいかんなく発揮して、この際儲けるだけ儲ける、と言うスタンス。ウクライナにばかすかドローンを売って荒稼ぎしてるけど、ロシアから新しい武器を買っちゃいますよってプーチンにすり寄る。つまりはトルコは戦争が終わらない方が良いんだろうけどね。

これでEUがリセッションになってくると、批判の矛先はハンガリーとトルコに向かうだろうしね。

けれども中国とインドが大量にロシア産原油を引き受けちゃうわけで、原油の需給からすれば、かなりだぶついてるのも確か。だから此の先原油価格が上昇したところで、個人的にはWTIは前回高値の$126近辺が二番天井にあるんじゃないかと思ったり・・・。

これから欧米経済は悪化するわけだし、それを見越して米国内のシェールのリグはもう増やさないそうな・・・。

それでも投機筋が暴れに暴れちゃうと、どうなるか分からんけどね。

と言うわけで、欧米にインフレがこの先どうなるかは、結構原油価格がキーを握ってるかもしれないなぁ・・・。