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関税で輸入を減らすと国民負担が増える

日米貿易協定に為替条項を盛り込む」米財務長官が意欲

ムニューシンは相変わらず、いろいろ言いまくってるな。こいつ毎日のように発言しまくりで、徐々に株式市場も影響を受け始めてると言う感じ。

けれど、どうも米国が各国との貿易赤字に対して、これほど敏感になる理由がよくわからんよな。

そもそも、トランプ政権は米国経済の為というよりも、自身の選挙対策のために貿易赤字を問題にしてる節が濃厚なのよ。支持層の白人中産階級、労働者階級やら農業従事者層に恩恵のある政策をやるということ。その結果、減税で厳しい状況になった国家財政に対して税収の見込める関税を引き上げる、みたいな政策が一番手っ取り早いということかもな。


貿易赤字になる要因は、米国の国内消費が非常に活発で、国内生産ではまかなえない証拠だろう?だったら、貿易赤字を減らすためには、輸出を増やす努力をすればいい、ということ。けれどもローテクはもはや難しいとしてもハイテクはやればできる。

だから中国にハイテクまで持っていかれると、本当にヤバイことになる。それも理由の一つかもしれんけどね。


でも基本は関税を引き上げると、それは米国内の消費を抑え込むことになって結局米国経済は苦しくなる方向なんじゃないのか?

それをトランプ政権は世界中の貿易相手国とやるような勢いだ。そんなもの、やればやるほど自分の首を絞めると思うけどなぁ・・・。


日米交渉が15日からスタート

さて、日米貿易交渉は明日(15日)から本格的にスタートするのよ。基本的に日米貿易交渉は、自動車と為替以外の問題はほぼ決着が付いているらしい。

問題は自動車の対米輸出台数制限とか米国生産を増やせとかそういう交渉がまったくかみ合わない状況だということと、為替条項を入れ込むか否かなんだろう。


自動車に関してはもうドイツがかなり追い込まれてる。そうなったら日本だけ特別ということはあり得ないよね。なので、ここから自動車は買い辛くなってくると思うね。


為替条項はどこまでの円安を容認するか?という問題で、俺は¥120くらいい落ち着くか、さもなければ急激な円安変動に対して、米国が為替操作を認定することが可能な条項を入れるかどうか、なのだと思う。

どちらにせよ、いまの日本経済にとって輸出も内需も自動車産業に依存する割合が高すぎるんで、厳しいことになるんだろう。

なので、日経平均¥22,000を越えてきたからといって決して楽観できるような相場にはならないと思うし、少なくとも来週以降も薄商いのままだろうと思うけどねぇ・・・。