「今の相場はどうなんだろう?」
サッカー好きの知人でそこそこ株式投資もやってる方からさりげなく(苦笑)聞かれた。上手いなぁ・・・と思った。本音を聞きたい時には、「さりげなく話題の本筋を外したところで聞く」っていうのはかなり有効な手段だからね。彼はベルギーが優勝と言ってたけど、本当は相場が気になって仕方ないのかも(苦笑)

というわけで、ちょっと真面目に俺の意見を言ったけど、久しぶりに本音を言ったかなと。別に本音を隠してるわけでもないのだから、この際きっちり書いておこうかな、と思った次第。
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(好調なGPIFの運用成績はもしかしたら天井の証?)

実際、今の相場に関しては、俺自身「上昇の期待」はほとんど持ってないし、そういう気配も感じていない。それが本音です。ただ、俺自身去年は現物買い持ちしたけれど、今年は短期専門でしか相場は弄らないし、たまに買ってもすぐに諦めちゃってるからね。その理由は、やはり「抗うことが出来ない景気の変動」っていうことだよね。劣等生に近かったけれど、一応経済を先行してその後も、いろいろ学んできたつもりなので、景気は変動するということは知っているし、人生長いほうだから体験もしてきてるし。そういう経験からしても去年辺りは世界経済のピークだったかな、と感じてます。

このブログでは何度か書いてきたけれど、今の好景気は所謂「超低金利による金融緩和」がベース。けれどもそれ以上に重要だったのが、中銀による債券の買いオペで、これによって世界の債券金利が低位安定したことが大きかった。これは俺に言わせれば「日本モデル」で、バブル崩壊後の不況時に消費税を引き上げた橋本内閣のせいで金融破綻が相次いで、ボロボロになった銀行を救済する為に、公的資金を導入し、ゼロ金利で資金貸し出しが出来るように財務を化粧したうえで日銀が大量に資金供給して、金融機関に日本国債を買えるだけ買わせた。その流れのなかで低金利下してゆく日本国債をマッチポンプのように売買させて利ざやを稼がせる。それによって、金融機関の不良債権を償却させて財務体質をなんとかバーゼル基準に適合させた。それが、リーマンショック後の世界の中銀に採用されたのよ。

元FRB議長のバーナンキとかが、対日要求の中でこれを「やれ」と迫ったのは事実。そして時の竹中平蔵は、経済音痴の小泉首相の了解を取り付けて実行したんだよな。だから、そうした前例があるから「この方法ならば行ける」ということで、バーナンキの肝いりでローレンス・サマーズ(元財務長官)やヘンリー・ポールソン(財務長官)等とともに、金融ジャブジャブ政策に踏み切ったのよ。個別の企業よりも、何としても債券の流動性を回復しないとどうにもならなかったからね。

まぁ、そんな経緯はいいけれど、とにかく今の好景気というのが、ゼロ金利と国債買い入れという金融政策の上に成り立ってるということは覆せない事実だと思うのよ。けれども、米国は順調に企業業績が回復し、債券の流動性も十分に回復した2年前から、ゼロ金利を解除してる。といって、実際FRBが利上げの目安としてるのは、(本音は)雇用でもなく賃金や物価の上昇でもなくて、企業業績の伸びだと思う。業績の伸びを考慮しながら利上げすれば、まず金融ショックは起きないと計算してるんじゃないか?経済が毎年プラスに回転(成長)するということは、これは複利計算だからね、パイはかなりの速度で(加速的に)拡大することを意味するのよ。

けれども、経済のプラスのスパイラル局面では、債務も加速的に増える。当たり前だけど、特に低金利政策下であることが、それに拍車を掛けてるわけよ。好景気時には債務の側面をあまり見ないし見ようとしないから気がつくと相当にリスキーな水準になってて、今後たとえば5%ずつ業績が拡大し続けなければ維持できないというある意味きつい「ノルマ」を意識せざるを得ない。結局、現状の世界経済は、投資の拡大とともに、そうした局面に直面しているのはほぼ間違いないのね。

で、そんな時に、いろいろな出来事が起こると、「大丈夫か?」となってくるんだよ。企業の投資というのは短くて数年、長ければ十年というスパンで考える。いまから5年前の投資と現時点での投資は必然的に性格が違ってくるからな。そんな時に、長いスパンで投資が考えられなくなるような状況になってくると、徐々に(投資が)委縮してくる。投資を抑えると目先の利益は増えるんで、「企業業績好調」なんて投資家の目には映る。けれども、其の時には株価は天井を打ってるんだ。

今回、トランプ大統領は、貿易赤字を問題にしてるけど、これは実際には大正解で「賢者の選択」かもしれない。米国経済は市場を開放して貿易赤字にしても、投資資金の還流によって経済成長をするという経済モデルだった。だからこそ、ドルの価値は維持できたわけで、その意味では貿易赤字に拘るのは意味がないとする意見があるし、俺もそう感じていたのよ。確かに史上最大規模と言われる法人税減税をやって企業業績は順調に伸びてるように見えるけど、本当に探るべきは減税を考慮しない米国企業のグロスでの業績の伸び。多分、それがあまり伸びていないんだと思うし、その影響は少なからず米国展開の多い日本企業の業績にも現れてると思う。しかも、米国のGDPは5年のスパンで見ると合法・非合法にせよ移民の増加による賃金の伸び分だけの成長ともいえる。

なので、米国内での投資が減少しつつある現在、それに対応して関税を引き上げるというのは、ある意味(米国にとっては)正しい選択かもしれない。そう考えると、現状は株価上昇に過度の期待感を持つのは止めるべきと思うし、むしろ今後本格的な下降トレンド入りと考えるべきと思っているし、そう答えたよ。いまから3年後、5年後は、日米のソブリンリスクなんて言われてるかもしれんね。

というわけで、目先は良くてSQまでの戻り相場、駄目なら水曜には垂れるかも。日経平均¥22,180と予想したが・・・期待感込みだった。
 

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灘株太郎 今は亡き師匠にささげる私的連載小説!
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