国債10年物金利の上昇が始まったぜ。今夜2.949%(2:30am)まで来てなおも上昇中。これは、またぞろ金利上昇が嫌気される相場になる可能性が出てきた。
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米国債金利の上昇理由は今一つ把握できていないわけだが・・・・これを株式市場が嫌う理由はわかる。2月の急落時のきっかけも金利上昇の影響が大きいハイテク株の下落だったわけだが、今回はもっと具体的に株式市場は動いてる。

昨日、台湾のTSMC(台湾積体電路製造)が、今期のスマホ市場のピークアウトを発表(同社業績は▲5%)したことが、トリガーになった。同社はAPPLEの主要サプライヤーの一社でもあるわけで、しかもスマホ全体の市場に対し、ネガティブな見通しだと言うことが、ハイテク製品のピークアウト懸念を誘発しているのよ。

ちょうど、米国市場ではAPPLEに対するネガティブな見方が浮上していた真っ最中での出来事で、金利上昇は一連のハイテク企業にネガティブな影響をもたらすという・・・・。

しかし、驚きというか関心したのは、APPLEの影響力と言うのは絶大なんだということだよな。ここまで米国市場の上昇を支えてきたのは、世界のスマホ重要だったりするわけで、まさにAPPLEなんだろうね。そのAPPLEが先日発表したAIスピーカが全くの不発となって、スマホ以外の商品開発に大いに疑問を感じていた矢先ということだ。

たとえば2月の米株式市場の暴落は、言ってみれば金利上昇によってハイテク企業の業績が悪化するかもしれないという感覚論の側面が大きかったのよ。ところがさ、今の状況はAPPLEという具体的な懸念によって弱含んでいる。それが米長期金利の上昇によって助長されつつあるわけよ。確かに今までの業績は良かった。ところが米国市場の関心はすでに2018後半なわけだろ?具体的に米国経済のピークアウトを探ってるわけよ。

そこに来て金利上昇とくれば・・・・市場は今回ばかりはちょっとな。

ただ、そんなものなのかなぁ・・・という感覚は否めない。APPLEと言うのはビジネスとしては商品開発と販売という既存のビジネスモデルを踏襲する企業なんだよな。これは言ってみればオールドビジネスで、実は米国の景気を支えているのは従来のオールドビジネスだったんだ、ということだよ。だからAPPLEの歴史を見たらイノベーションは2度しか起こってない。そうパソコンとスマホ。特に今回のスマホはAPPLEにとっては最大・最長のイノベーションだったわけで、ならば次、を見たときにここ数年すべて不発なんだよな。ただし、オールドビジネスというのは、そういうもんだろう。簡単に大ヒット商品など生み出せるものじゃないわけよ。

だから、ここにきての米国債金利の上昇は・・・トランプ大統領の政策やFRBの利上げもあって、すでに米国経済全体では非常に嫌な流れになる可能性があるんだよな。少なくともスマホは、これ以上はないね。なので、買われ過ぎた米国株は、今後どの道、下落に向かうのは避けられないだろうし、それは経済自体の将来を暗示するんだろうと思ったりしてる。

というわけで、今の一番の問題は「なぜ米国長期金利が上昇したのか?」とことに尽きるわけよ。この流れが止まらんと来週以降、大荒れもあるね。
 

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