夜・・・世界同時株安の様相になってきたな。いままで、世界の株式市場を引っ張ってきた米国市場が、いよいよ利食いに入ったと見てもいい感じで、そうなれば各国とも今の株価を維持する理由はないだろうし。その米国だけど・・・

とにかく買われ過ぎてるんだよなぁ・・・。いままでほとんど利食いらしい利食いもなくて、ただひたすらに新値を更新してきたことが、ここにきてになるような気がするね。

まず、如何にも不自然だったWTI原油価格の投機的な上昇。おそらく$60を超えたら、米国でもカナダでも一斉にシェール増産に踏み切る、というか現に増産してるだろう。いままで低迷を続けて苦しい状況だったシェールは、$50を超えたらペイラインだから、$60台なら恩の字だ。原油は世界的に余ってるし、OPECが減産したくらいではどうにもならないのよ。なので、$60台は投機的で、余剰資金が流れ込んだ結果なんだよな。まず、そこから資金が流出するだろうし、他のコモディティも行き過ぎた価格が修正されるんじゃないか?

次に、日本時間で今日の11時頃に行われると言うトランプ大統領の一般教書演説では、インフラ投資について誇らしげに発表されるらしい。けれども、その財源は減税によって大いに棄損されてしまってるわけで、国債発行に頼らざるを得ないという市場の見方。民主党などは、まだまだ予算が少なすぎる、なんて騒いでるくらいだから、余計に長期国債が売られる方向。となると、今でさえその日暮らしのような米国の財政が向こう10年間の財源不足でどうなるのかわからん、という懸念があるのは当然なのよ。

その辺はトランプ政権も共和党も分かってて、だからこそ2年目はかなり強硬に貿易赤字を埋めることをやってくるだろう。対中国はもちろんだが、日本、カナダ、メキシコ・・。この貿易赤字を何とかしないと、レパトリ税だけではとても埋まらないわけだから。

そして本来米国にとっては貿易赤字は投資で還流出来ているので問題ないはずなんだが、GEを筆頭に自動車産業も含めて共和党の支持基盤をなんとかしないと中間選挙が出来ないという思惑もあるし、もっと言えば米国政府の債務比率は(日本と違って)かなり危機的な状況にあるからな。おいそれと国債増発は無理なのは分かってることだから。

さて懸念はまだある。好調な消費とは裏腹に史上最低レベルにまで落ち込んだ個人貯蓄は、まさにサブプライムショック直前の状況だし、ファイナンス比率も危険なほど上昇している。そこで、危機的なレベルである自動車サブプライムローンや教育ローンをどうする?みたいな問題も出てくる。長期国債が売られればハイイールド債の金利は上昇するけれど、あの時、みたいに格付けの問題が必ずでるからな。

だから、それらの懸念を目先解消するには、株式を利食いするのは当然のことなんだろうと思うわけだ。なので、ここは予想したように調整入りして企業業績や経済の進捗を見極める必要があるよな。はたして国家財政は大丈夫なのか?消費はどうなる?金利は何処まで上昇する?ドルは何処まで売られる?原油はどうなる?ということに対して、調整して見極める必要があるんじゃないの?

なので、恐らく1ヵ月か2ヵ月は、米国市場は調整するんだろうし、その影響が日本企業にどうでるのか?ということで、日本株も調整するんだと思うし。円高になれば、輸出はネガティブだけど輸入はポジティブ。とにかく日本株だって主力は買われ過ぎだろうし、小型株なんかはちょっと危険なほど買われ過ぎてるし。

0時40分現在、米国ダウは突っ込みから戻しての▲$227VIX15.00前後。まだまだこれからだろうけど。蛇足ながらビットコインも、大きく突っ込む可能性は非常に高いよな。
要注意だよな。
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