カテゴリ:
大晦日に今年最後の「いま、そこ」を書くのはちょっとためらいもあったけれども、(リスクがある以上)敢えて書いておこうと思った次第。
273_640X360a
確かに今年の米国株式市場の上昇は、バブルだった。少なくとも投資家の心理面ではバブル相場だったと思うぜ。だが投資家は所謂「売りたい強気」的心理に傾きつつあったと思う。特に米国の税制改革法案が成立して以降の相場はそんな感じに見えた。なので昨日の「日本株を読め!」でも書いたけれど、米国ダウのチャートは、この上昇相場ではほとんど初めての壁にぶち当たったような揉み合い形状になったわけだよ(所謂$24,850での頭打ち)。

さて、29日の米国市場・・・。節税売りが出て・・・?という解説がなされているけれど、俺はちょっと違う解釈をしてるね。
米国市場
 

さてこれが、29日の米国市場だが、ダウ、NASDAQ、S&P500ともに、ザラバから弱く推移して、大引けにかけてドサッと売られる展開になった。この売りを、「個人投資家の節税対策の売り」と解釈できるかどうか・・・が問題で、売るからには年始相場への不安が前提に有るはず。もちろん、最後の最後で大口ファンドが売るはずもないし、12月は税制改革法案が成立したわけだから益出しさえも満足にしていないはず・・・。当然、2018年に売れば(益出しすれば)減税なのだから。

その流れ(投資行動)を余りに無視し過ぎていることが、現時点では大きなリスクとなっている気がする。そして、それを裏打ちするように、米国債10年物とSOX指数が下落で終わっている。
米国SOX
  SOX指数については現時点では絶好調の半導体需要で、IOT等将来の需要も良好と見られているにも関わらず、すでにピークアウトしたようなそんな動きが12月には目立った。その影響でハイテク(半導体関連)の株式は大幅な調整を余儀なくされたわけだが、そもそも実需と言うよりも米国税制改革の影響が非常に大きいと。最終的に議会を通過しトランプ大統領がサインした法案は、多国籍企業の海外プール資産に対し、強制的に課税(現金15.5%、不動産等8%)されるというもので、その影響を考慮した結果だと言えるのではないか?

同様に米国債10年物金利も、法案成立直後は一時的に2.500%に迫る上昇を見せたものの、徐々に法案の分析が進むにつれて経済に対する効果が剥落して27~29日に3%近い下落を記録してしまった。株式市場よりもはるかに大きな債券市場でのこの動きは、今回ばかりは無視できないと思う。膨大な資金はリスクオフに向かいつつある、との解釈だ。

早くもゴールドマンサックスは、2018年度の業績に対し数千億円の減益になる可能性を発表した。また、多国籍企業であるFANGも影響は避けられないだろう。となれば、この年末の株式市場の下落は、単純に節税売りと解釈して済むものではないことは明白だろうと思う。
米国新税制に対する期待の剥落と一時的ではあるものの多国籍企業の大幅な減益を嫌気した売り、と解釈するのが妥当と見る。まして米国株はここまで割高に買いこまれてきているわけで、割高是正を期待した投資家の期待は、はかなく終わってしまった。つまり、間もなく始まる米国企業の決算と2018年度の業績見通しを警戒する地合いになるのではないか?

米国企業は今回の税制改革をそれほど楽観視していないと思う。同様に経済(GDP)の押し上げ効果もトランプの大風呂敷(2%引き揚げ)は、0.5%程度にとどまるという観測が主流になっている。つまり、米国の消費者物価の上昇は極めて困難な状況であり、2018年を楽観できる内容ではないし、現在の株高を説明できるものでもないという、「材料出尽くし」が、新年相場で始まる可能性が高いと思う。

加えて仮想通貨に対する過熱感も一気に冷める可能性がある。完全にバブル相場と化している仮想通貨は、すでにチャートも崩れつつあり、これが個人投資家の心理を圧迫する可能性も無視できない。まずもって、ここまで条件が揃ってなお「株価が堅調に推移する」ようなことになれば、それこそが異次元であるということ?(俺は有り得ないと思うが・・・)

米国年始相場で、そうした地合いが鮮明になるのではないか。仮にここまでの上昇相場を否定する動きになれば、一気に巻き戻しが来る可能性もある。2018年の日米欧の株式市場は「悪夢からのスタート」になる?(可能性の問題だが・・・)
---------------------------------------------------------------------------------
株太郎が推奨。主力株短期投資のバイブル。特に2018年前半は板読み、建て玉のテクニックがないと・・・。2017年の利益を溶かす前に・・・(プロとやり合うわけだから)
  【相場師朗】 7step株式投資メソッド

魑魅魍魎が跋扈する小型株。まずは無料で情報を得て。(小型株に手を焼いている株太郎より 苦笑)
《完全無料》即金投資【株ドカン】お宝銘柄配信

お陰さまでアクセス急増。本音爆発!プライベートも
【株・愚痴の裏道】