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日経平均予想¥19,500 金曜引値¥20,099

「そろそろ危ない」といくら俺が思ったところで多くの市場参加者にその意識がなければ相場は下がることはない。日米ともに、プレーヤーがどの情報に基づいて行動するのか、が問題なのだが、もしかしたら今の相場は大方のプレーヤーが「上を見ている」のかもしれない。上昇相場は下がったら買って上がったら売る、売って下がったらまた買う、の繰り返しで、このサイクルが途切れない限り需給が悪化しないから、上がり続けると考えるのが自然だね。
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けれども相場は時々クラッシュするのも事実で、それでも長いサイクルでは確実にリターンが出るのが株式投資。10年じゃ足りない。2000年以降を考えてもサブプライムを挟んで底値で拾えば2倍にも3倍にもなっているけど、高値ならせいぜい10%程度のリターンしかない。
だからこそ、長い目で見ればどう考えても今買うのはリスクに見合ったリターンは期待できないと言うことになる。

このところの株式市場は、その高値圏での攻防になっている。だからこそ、売られることの想定を外すわけにはいかないのだ。

(米国ダウ日足チャート)
だう22
18日、昨日(21日)と2本の下髭で史上最高値圏にも関わらず非常に強い揉み合いを続けている米国ダウだが、$21,500超えた現状の揉み合いは、FRBの利上げを好感して上昇弱い景気指標で利上げ後退観測でさらに上昇という矛盾の中にある。

この位置で企業決算(2Q)を迎えているわけだが、減り続ける法人税収の観点からコンセンサスの8%増益(昨年比)で着地するのは難しいのではないか?と個人的には予想している。
その場合株価は次の材料を欲しがる。そして、それは必ずしもポジティブ材料とは限らない。来週はいよいよ決算の本格化となり、ある程度相場のトレンドが確定するだろうね。
どうやらマーケットはFAANGの好決算を当てにしているらしいが・・・期待外れなら一気にNASDAQは巻き戻されることになり、そうなるとダウの先行きはネガティブ材料しか残らなくなる。

(日経平均日足チャート)
にっけ22
一方の日本市場は、すでに¥20,000を挟んだ攻防は2カ月以上になり、一向に上値ブレイクの気配が感じられない。それはつまりは上値を抑えつけてる決定的な要因があるということかもしれない。
今回の1Q決算は絶好調だった前期4Qの流れが続くために、悪かろうはずがないわけだが、焦点は半期、または通期の予想を修正してくるかどうか。

為替がらみが不安定であった今期予想であるが故に保守的と言われるが、今後企業が為替をどう見るかが問われる決算になるのだろう。その意味では現時点で修正してくる企業は少ないと思うけど。
また、企業の好業績の要因が極めてあやふやな部分がある。今後の内需の情勢や、外需を考えると、コスト削減での増益は歓迎されないだろうし、為替差益も同様だ。後は為替次第の展開になるのは間違いない。
(米国国債10年物金利日足チャート)
こっく10年
 米国では株高、金利安となって、FRBの強気を打ち消す動きになりつつあった長期金利は、来週は一層の低下を予想。現状では「株高ー金利安」が米国では公式になりつつある。その背景には、今秋ECBのテーパリング協議開始という報道があり、為替はユーロ高ードル安に振れた。
日銀は従来政策の継続と発表したが、実質的には国債買いオペもETF買いオペも減少させ、シャドー・テーパリングと評されている。つまり、すでに金融政策の足元に金融緩和効果は存在しないのかも。

(ドル円日足チャート)
かわ22
為替の決定要因を日米金利差だけに求めるのは、あまり正しいとは言えないし、現実的には需給の側面にそった動きをせざるを得ないのがドル円の動きを象徴していると思う。その意味では、これから夏場を迎えるにあたって企業の円買い需要が増加する。そして馬鹿に出来ないのが来日外国人の円買い需要であって、そこを巻き返して日米金利差だけで円安にするには、日銀の信用が落ち過ぎたと言える。

既に安倍政権にとって景気は眼中になく日銀は政策手段を失ったレームダック状態で、だからこそFRB利上げをトレンドにできない動きになっていると考える。
上限¥114.0下限¥108でのボックス相場になり、振れ幅が¥6と大きめなので、円安ブレイクは当面期待できないかもしれないし、一時的には今後円高方向へ行くと考えるのが自然だと思う。

来週は久しぶりに日米の政治がマーケットのファクターになりそうな気配はする。日米ともに膠着した相場展開が続き、市場は次の材料をなんとか作り出したいと思っているわけで、まさか何時までも無視を続けられるものではない。
具体的には米国では、ロシアゲートに関連して娘婿と息子の特別検察官による聴取が予定されているが、それを前にしてトランプはまたしても悪あがき(解任)をするかどうか。そして秋の国債発行問題で解決を見いだせるか、が焦点になってくるだろうし、日本は加計問題、防衛省問題、そして首相の健康問題が改めて材料視される可能性も。

日米の決算と政局を考慮すれば、大きな変動はないにせよ、株価にとってはネガティブな展開となるかもしれない。従って7月28日の日経平均株価引値を、
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日経平均株価¥19,700(7月27日引値)
ドル円:¥110.00

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を予想する。
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