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替に一喜一憂、大いに左右されている日本市場。為替で連日弱含んだ日経平均は、ADP雇用統計で円安に振れた金曜にジャンプして¥19,604まで上昇した。先週は揉み合いを上抜けると予想、¥19,800としたが及ばなかった。
reutersmedia
さて、米国雇用統計は予想通り良好な数値となって通過した。だが同時にムニューシン米財務長官からG20で為替に言及との記事で、為替は急速に円高に傾き、ダウは$44高と上昇したものの、日経平均CFDは金曜引け値比較で▲¥34下落した。

ムニューシン米財務長官、G20では通貨中心の見解を表明へ

G20財務相・中央銀行総裁会議の日程が17日(金)~18日(土)であることを考えると来週は為替睨みの相場となりそうで¥115を再びブレイクするのは難しいと予想。
(米国ダウ日足)
米
市場は雇用統計をあまり重要視していなかった。コンセンサスを上まわる良好な雇用数、前年同月を2.8%上回る平均時給で好感はしたものの、もはやFRB利上げは既定路線となっている以上、ことさら重視する必要もなかったわけだ。強いて言えば米国雇用は3月に持ち直す季節要因があり、ADPも含めて単純に好感出来る数値ではない。

今の市場の争点は15日に提出される「予算教書の内容」であって、ようやく待望の具体的な財源に対する言及があることから、内容に嫌気した売りが一斉に出る、というのが「3月15日危機説」だ。
これについては明日の「いま、そこにある危機」で言及します。
いずれにしても、米ダウ日足チャートは、反発はしたものの陰線コマとなって明確な戻りを示せなかった。15日に対する警戒感が重石となっているのだろう。ダウは弱含み継続である。

(日経平均日足チャート)
日本

冒頭にも書いたように、¥115.51まで進んだ円安は結局、ムニューシン財務長官発言で一気に巻き戻され¥114.77で週末を引けた。しかも来週金曜からG20が始まるとあっては、これ以上円安は進み様もなく、引け値で昨年来高値を更新した日経平均も再度揉み合いに突入する可能性が非常に高いと思われる。
だが、問題なのは15日の予算教書の内容で、国境調整税に言及された場合の為替の動きで、これが円買いに傾いてしまうと、3月円買い需要が一気に高まって想定外の動きをしかねない。ましてG20は金曜のザラバ終了後であることを考えると、来週の展開は、上値を追うとは思えなくなった。

さらに言えば、FRBの利上げがネガティブに捉えられる可能性も出てきた。仮にトランプ大統領の保守主義が鮮明になるとすれば、(米国の)国内金利上昇はいよいよ債券市場にネガティブな影響を与えかねないとの警戒感が出るだろう。米国の消費は低金利下で好調を続けてきたわけだが、金利上昇ともなれば一気に消費が陰る可能性がある。

来週の予想とは離れるが、個人的には3月の利上げが当面の最後の利上げとなる可能性もあると考える。自動車のサブプライムローンの貸し倒れがリーマンショックの水準になっている。

さらにはトランプ政策によって自動車価格は大幅な上昇を強いられると言われている。その他住宅建設に関しても利上げは直撃弾となる。その上、消費を支えていた移民流入が制限されたのでは、米国の国内景気がこれ以上の水準になりようもなしと見る。

そう言った投資家の投資前提を考えると「3月15日危機説」はなかなか説得力がある。したがって来週の相場は、今後を占う極めて重要な流れになると考え、また以上のような見地から日経平均は上値を追えずに警戒感台頭と読む。したがって来週3月17日の日経平均株価は・・・

日経平均株価:¥19,150
ドル円:¥113.50

と予想する。

 

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