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師匠と一緒に相場をやった期間は正味半年くらいだったと思う。そして仕事の関係もあって、またいろいろと師匠に叩き込まれて、なんとか一人でも相場に向かい合えると思って、一応卒業ということになった。其の時には、かき集めたなけなしの500万が3500万程になっていた。
4ヶ月目くらいの相場で俺は、「これは」という銘柄をどうしても欲しくなった。その時は師匠が選んだ4銘柄の買い建て、売り建てを繰り返すことで何とか勝ち進んでいたんだが・・・。
konoe_1757
(麻布の渡辺喜太郎氏も大物相場師だった・・・)

「Yさん、この会社どうです?」
「小型株か。止めておいた方がいいよ」
「どうしてですか?でも業績良いし、割安だし・・・それにこの業界も俺はちょっと詳しいんで」
「う~ん・・・じゃ、買ってみれば?」
「いいんですか?」
「いいもなにも、君の資金だからね」
というわけで、俺は4751サイバーエージェントをほぼ全力買いで向かったんだ。師匠の維持率50%まで、というのも無視して35%まで買った。自信があった。ちょうど今頃の季節だった気がする。これから年末に向かって小型株は上昇ムード。しかもこれで勝てれば、失った3000万は全額回収できてお釣りがくる、と獲らぬ狸の皮算用に夢中になった。100%とは言えないまでも90%は勝てると思ってたんだ。

「買い過ぎだよ。調整して」

そんな師匠の言葉にも耳を貸さなかった。というか、あしらったと言った方が適当かも。心の中では、師匠のいうことをちゃんと聞かないとまずい、と思いつつ、どうしてもこの勝負はやってみたかった。業績もPERもチャートの位置も、形も、全て上昇を示唆してたんだよ。

大勝負だよな。2500万あって7000万近く買い建てたんだから・・・。3割は獲れると思った。下手しても10%は堅いと・・・。その日は仕事も手に付かず、夜は興奮して寝付けなかったよ。何度も何度もチャートをみて、四季報みて、YAHOOの掲示板を隅々まで読んだ。若くしてマザーズ上場を果たした藤田社長って凄い奴だなと。経歴も、交友関係も、繋がりも、全部調べたよ。IT社長ってのは、なにもかもが、派手だったな。

翌週になると、株価は揉み合いの展開になって、ジリジリを値を下げた。そして確か5%ほど買い値を下回って、維持率が30%を割り込んだ。含み損は約350万。週半ばを過ぎて師匠の処に顔を出した時は、平然を装ってはいたものの、内心は「青菜に塩」だったよ。
「売られてるな・・・」
師匠のこの一言が、胸に響いた。いや、鋭いナイフで抉られるような感じだったよ。なぜなら、師匠の口から「売られてる」という言葉が出る時には、必ず確信を持ってのことだったから・・・。

「売られてますか?」
「うん、ポジション変更してるよ。売り物の出方で分かる」
「というと?」
「株価を下げさせないように売ってるだろ?ほら、買い板が埋まってくるとバサッとやる。けれど、下の節目までは売らない」
板には確か5000枚くらいの買いが下値に入ってた。板はその10ティック上辺りで推移してた。

「空売り入ってますか?」
「当然入れてるだろうな。だから、このままなら、タイミングで厳しい売り方してくると思うよ」
あの頃、確か空売り規制がいまみたいに厳しくなかったからな。一旦始まると、成り行きで空売りをしてくるのが、外資の常だった。

「でもどうしてこんなに安い銘柄を投げるの?」
「投げる理由なんかいくらでもあるんだよ。株価の安い、高いじゃないんだよ」
「そうなんですか?」
「株価が、安いの、高いので、買ってるのは個人だよ。大口はもっと別の視点だろうから」
「・・・」

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