カテゴリ:
先週の(25日大引けの)日経平均予想は¥18,000、ドル円¥110.50だったが、現実には¥18,381、¥113.22と上ブレした。一言で「(予想外に)強かった」と言えると思う。先週はどこかで短期調整があると思っていたが、4日間あげっぱなし!米大統領選挙が11月9日で▲¥919、そしてその翌日¥1,095高を演じて以来、10勝1敗の7連騰!。9日引け値の¥16,251から半月で日経平均は¥2,130のカチ騰げを喰らった格好だ。
reutersmedia
この時期、ここまで日経平均が上昇した背景は2つ。1つは言うまでもないが米国株高、長期金利上昇で大きく円安に振れたこと、そしてもう1つは日本市場の圧倒的な需給改善だ。
(ダウ日足チャート)
 dau25
感謝祭を挟んで4日連続で史上最高値を更新したダウ。今回の上昇も形としてはBREXIT後の上昇相場と同じような形になっている。昨夜のダウは$19,152であり、今回の上昇では$20,000が視野に入ってきた。大きな節目でもありここまでは到達する可能性が極めて濃厚だと思う。
鍵を握るのは12月13・14日のFOMCで利上げを決定した後の値動き。いずれにしてもそこまでは大きな値崩れは考えなくてもいいのではないか?

となれば、日本市場の鍵を握る為替は、一旦は調整する可能性もあるが、基本的には短期調整であってまだ円安方向の流れは継続すると見る。
(ドル円日足チャート)
doruenn25

怒涛の円安で「円買いポジ」を粉砕中のドル円は、戻り節目の¥107.50、¥111.30を次々に突破した。下値¥100.00と考えれば最初の節目(青線)までは¥7.50の戻りであり上値は¥115.00となる。そして次の節目(赤線)を突破したことで、円安の目途は¥122.60まで拡大した。この水準は2015年の1年間の平均水準であり、戻りとしては十分に有り得る水準だ。
個人的には、ここまで戻るのは意外にイージーだと思っている。
(ドル円5年週足チャート)
doruenn5nenn
(日経平均日足チャート)
nikke25

今回の日本市場上昇相場のポイントは、まず11月9日の暴落と翌日の大暴騰によって一気に揉み合いのシコリがほぐれてしまったことだ。これは後になって考えると日本市場にとってはこの上ないラッキーな値動きだったと言うことになる。勿論暴落の怖さというのはあるが、BREXIT後の値動きを見ても分かる通り、シコリ玉が取れてくると相場は必ず上昇に転じる。8月以降の揉み合い相場は、日銀のETF買い倍増によって支えられた官製相場だった。トレンドは上向きとなったが、上値の重い展開が続いていた。

それがトランプ大統領というサプライズで「大暴落ー大暴騰」となったことで出来高が急増し、それにともなって一気に需給が改善したと思われる。具体的には、信用売りの買い戻しが一斉にでたことで、買い圧力が強まったこと、上昇とともに信用の買い玉の利食いが進んでいるということだ。そしてさらなる株価の上昇によって信用売りが急増した銘柄が多い。つまり、金曜に出現した「十字線」の意味は、「利食い、空売り」と「買い、買い戻し」のせめぎ合いの結果だ。

だが、ここでの「売方」に勝ち目はないだろう。なぜなら¥17,500~¥18,000の空売り急増地帯の「売方」が踏み上げられているからだ。この「売方」は¥18,500以上で確実に買い戻しにかかり¥19,000では確実に死ぬ。そしてそうなる可能性が極めて高いことを、ドル円の推移が示している。

したがって来週は、¥18,000を割る込むような押し目となるのは確率は低いはずで、だが押せば一斉に個人や海外勢が買いに回るだろう。なので、望むような調整相場は来ないと思う。そして12月2日の日経平均の引け値予想は・・・
日経平均:¥18,600
ドル円:¥114.50

とする。

 

【株太郎 株式投資ブログ3部作】
株・愚痴の裏道(新作)
まだまだ相場は急落しない25日記事
株・短期の花道(新作)
小型好業績割安銘柄をフォロー21日記事
株・修羅の道(メインブログ)
日本株を読め!【2016.11.19】
強気が継続
いま、そこにある危機【2016.11.13】
トランプ危機はこれから
あなた、有名人ですから

小池東京都知事 結局何もしていない!?6日記事
Anomalies & Fabrications 
政権の根幹に関わる電通の強制捜査7日記事