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前週「文句なしに上昇」と書いたが、珍しいことに予想的中。日経平均¥17,400の予想に対して、金曜引け値¥17,446は文句なしだった。
さて、来週も大統領選挙を前に、このまま上昇か!?と書いた原稿を見直そうとして、とんでもないニュースが飛び込んできた。FBIがヒラリーのメール問題を再捜査する必要がある、と発表。次期大統領として鉄板のように織り込んでしまった株式市場、為替市場は動揺した。その結果、ダウは日中最高値から一気に値を消してマイナス圏に突入、約$170の急落を演じた。戻りは入ったものの、大引けは▲$8の$18,161だった。S&P500は▲0.31%、ナスダックは▲0.50%と下落幅は広がった。
reutersmedia
そのニュースに先だって昨夜発表された米国7-9月期GDPは、年率2.9%というサプライズな数字になって、FRBの年内利上げはほぼ確定した。だが、GDP値に内容は、さほど歓迎すべきものではなく、結局は国内在庫の積み上がりによる高成長率で、個人消費などは減少している内容が明らかになった。

特に、史上最高に積み上がった原油在庫の評価を時価で行った影響が大きいと思われる。つまり、このGDP値を鵜呑みにして米国経済は好調とするには、いささか根拠薄弱であるとは思うが・・・。

しかし、これを株式市場は好感し、ヒラリー・クリントン報道までは、レンジの上抜けも期待できるほどの勢いだった。為替も¥105.53まで円安が進み、来週は¥106トライになるか?と思わせた。しかし、$18,256を付けた時点でヒラリーメール問題の再調査報道により、株式市場は急落、ドル円も¥104.43と¥1幅で急速に円高となった。
(米国ダウ日足チャート)
dawjones
その結果、ダウは僅かに▲$8ながら陰線となり、2ヶ月近く続く持ち合いを上放れすることは出来なかった。先週のポイントは持ち合いから抜けださない場合、75日線の傾きが明確に下落に転じる懸念だったが、残念ながら75日線は傾きを変え、なお25日線、5日線下という株価の位置は変わることは無かった。つまり、テクニカルでは十分に株価下落を示唆したチャートであると言える。
-1x-1
(S&P500は2月以来最大の月間下落幅となった!)

そこに、ヒラリー・クリントン大統領で決定的と織り込んだ株式市場は、そのポジションの変更を余儀なくされることになり、上値が追い辛くなった。

ヒラリー当選では、この持ち合いを上抜けるシナリオだろう。ロングのポジショニングにさほど躊躇いはないと思われるが、11日後に迫った投票まで、何が起こるか分からないというシナリオに変わってしまった(最悪の場合、逮捕拘留等により立候補取り消しというリスクも有る。大したことが無いのであればわざわざこの時期に捜査開始を発表しないだろう)。その意味では、トランプリスクが現実のものとして俄然浮上してきのではないか?
したがって週明けの米国市場ではポジション調整の動きが出て、恐らく株価は$18,000を割れてくるだろう。
(日経平均日足チャート)
nikkenikke

そこで日本市場だが・・・。ヒラリー報道や米国GDPが発表される前のポジショニングが、出来高急増に伴って、「宵の明星」を形成した。このチャートで個人的には「売り」を確信したわけだが・・・夜間に入りドル円は円安方向へ、そして日経平均CFDも¥17,493の高値をつけ、さらに10月最終のドレッシングも相まって上値追いか!?と思った矢先の出来事で、僅か¥50足らずではあるが、日経平均CFDはGDとなった。また、原油減産合意の事前協議が決裂したことで、WTI原油が$48.67と下落し、これも日本市場の足枷になった。さらにドル円が31日朝寄り時点で¥105を回復出来なければ、GDスタートから調整入りとなることは濃厚な展開になった。

少々懸念事項が重なってしまったために、場合によってはかなり厳しい下げに見舞われる可能性も出てきた。そして、月曜の日本市場の株価動向が来週の世界市場をリードするのは明白で、来週は終始調整相場になると予想。したがって11月4日引け値は・・・
日経平均:¥16,800
ドル円:¥104.00

を予想する。

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