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米司法省、ドイツ銀の罰金54億ドルで近く合意=報道

週末の株式市場はドイツ銀行擁護論が数々飛び出して、さらに上記報道でドイツDAXは急反発。ザラバでは▲2%から一気に1%高というとんでもないボラを演じた。これを受けてダウも金融株が大きく値を上げて$18,308($164高)となり、日経平均CFDは¥16,537と¥90-ほどGU見込みとなった。
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今週の予想は日経平均¥16,300、ドル円¥99.70だったが、金融引け値は¥16,449、ドル円は¥101.34となり、日経平均に関してはおおむね予想通りの展開になったが、ドル円は強く¥100は岩盤だった。その理由は書くまでもなく日銀の狂気じみたETF買いにあった。
kainyuu
昨日ザラバでも書いたが、後場の異常な強さは「日銀の介入」としたが、思った通り日銀は733億円のETF買いを行って相場を支えていたわけだ。これで9月は11日間介入して733×11=8,063億円の介入を実施した。さらに、他のETF、REITを加えると、8,399億円もの市場介入を実施したことになる。

8月が少なかった分(3,846億円)、9月を増やしたと言うだろうが、これで2ヶ月で1兆2245億円とオーバーペースでの介入となった。

それにしても9月の介入は異常だ。何度も書くが、この日銀の介入はつまりは為替政策なのだと思う。株価対策で日経平均を支える側面よりも、為替を¥100以下にしないための市場介入だ。米国に直接介入を封じられて以来、日銀は金融緩和と称して「株価を支えることによる為替介入」の道を選んだ。
doruenn
これが日銀のETF買いのパターンだ。日経平均の日足ではパターンが解析出来ないが、視点を為替に移してみると、上記のグラフのように、9月前半は大きく円高になった翌日から集中介入をしているし、9月後半も大きく円高に傾き、¥100が目前に迫ってくると、集中して介入をする。これを見れば、明らかに日銀のETF買いの基準が為替変動にあることが明確なのだ。

また来週のダウは思いのほか堅調だと見る。今週、ドイツ銀問題の懸念が後退したこと、OPEC減産合意らしきものがあったこと、などから大きな懸念が2つ後退して、市場が弱いはずもなし。またいまのところクリントン優勢と報道されているのも追い風で、IMSもおそらく50を上回ってくるはずだ。となれば、再度揉み合い抜けが期待できる。
一方、ドル円も徐々に円安に傾くだろう。そのけん引役は金融株と自動車のはずだ。内需に関しては週初から軟調だろうと思うし、セブンアンドアイショックも重荷になる。
(日経平均日足チャート)
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米国市場の堅調に追従するかたちで日経平均は反発、上値のレジストラインは有効であると見る。チャート的には、日銀のドル円¥100に対する対応は、すなわち75日線の攻防でもある。

つまりはこの75日線は岩盤であると思っていいのではないか?問題は週初の出来高で、ここで東証1部の売買代金が2兆~2.5兆くらいになれば、来週は上値を追うだろう。

ということで、25日線の攻防までは株価が伸びると思われ、それを突破してくるだろう。来週の日本市場は意外に強いかもしれない、というところで10月7日終値は・・・
日経平均¥16,800
ドル円¥102.80

を予想する。
 

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