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今日間もなくスペインの再選挙の投票が行われる。イギリスのEU離脱を受けて、保守系の国民党が第一党となり政権を維持するか、「反EU」「反緊縮財政」の新興左派リベラル勢力であるポデモス連合が躍進するかが大きな焦点であり、日本時間の明朝(27日朝)に結果が判明する。
またしても日本市場の寄り付き前の動きで、この結果は侮れない。もしもポデモス派が大勝利することになれば、EU離脱ブームに拍車がかかることになり、日本市場は大きく反応する可能性がある。また同時にこの流れはカタルーニャ地方の独立運動に拍車をかけると思われ、スコットランドの独立機運とともに、欧州の再編が大きく加速することが予想される。
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(党首 パブロ・イグレシアス)(マリーヌ・ル・ペン党首)

さらにフランスではマリーヌ・ル・ペン党首率いる国民戦線(FN)はより現実的な政策を打ち出して、過激な父親(ジャン=マリー・ル・ペン)時代の政策を転換し、非常に勢力を伸ばしている。また孫娘のマリオン・マレシャル=ル・ペンはフランス史上最年少で当選を果たした。この勢力がオランド大統領率いる社会党を次期選挙では駆逐るのは確実と言われてる。
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(マリオン・マレシャル=ル・ペン)
また、オランダでも離脱勢力は急激に支持を拡大していて、イタリアデンマークチェコでは反EU勢力がEU離脱の国民投票の実施を求め、支持を拡大しつつあり、イギリスのEU離脱の余波はEU全土を襲うと見られている。つまりは、明日のスペイン再選挙の結果で一気にEU離脱機運に拍車がかかることを想定しなければならない。

この動きは意外に株価に影響してくるだろうと見る。それは日本市場が極めて危険な需給関係にあるからだ。

いま、そこにある危機 2016.06.26 投資家心理2

この株価の位置から他のEU加盟国への離脱ムードの伝搬が想定されると、月曜の欧州は非常に厳しいし、ダウもそのムードを嫌うだろう。そして気になるのは寄り前のドル円の動きだ。
日経平均CFDは¥15,158まで戻してはいるが、これが寄り前に吹き飛ぶことも想定される。

イギリスのEU離脱問題は、実質的な経済への影響はまだ出ないが、心理的な不安定要素は抱えたまま、来週は推移することになるだろうな。明日のスペイン再選挙の結果には要注意だ。

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