明日は日銀政策決定会合後の政策発表だね。市場の予想では6:4で金融緩和ありの方向。もっとも海外勢と個人投資家はかなり「有り」の方向でポジションを取ったのではないかな。各言う俺も「有り」の方向で「売り建て」をしてるわけなんだがな。

それで予想される金融緩和は、1)ETFやRIETの買い入れ額増額 2)日銀当座におけるマイナス金利適用範囲の拡大 3)日銀貸し出し金利をマイナス金利とする、という3政策なんだが、これにさらに4)国債買い入れ増額、が有るかもしれないと言われてる。

これ以外に黒田スッポンのことだから、別の何かを考えてくるかもしれない(たとえば付利の撤廃等)けど、もはやどの政策を出してきても、市場は評価しないだろうな。株式市場にとって金融緩和は、どんな政策でもポジティブなんだよ。特に昨今の金融相場では、発表と同時に投機的な資金がアルゴで動くから、上でも下でも結構しつこく株価が変動する。こういう相場になると、個人のマニュアル投資は絶対的に不利で、安易に行かないほうが身のためだが・・・。前回のマイナス金利導入時の相場をみれば、とてもスピードで付いていけないのがわかるよ。アルゴとのタイムラグは埋めようがないからな。

けれど、今回はどうか?と言えば、恐らく明日の後場に上昇したとしてもそれがド天井じゃないか、と俺は思ってる。もう日本は、金融政策で何とかなる、とは、海外勢も含めて誰も考えてないよ。もちろん、投機的な動きは出るかもしれないけど、俺は後場中には終息してしまうと思ってるし、最悪後場の寄り天もあるんじゃないか?とさえ思ってるよ。それで、もちろん金融緩和なしで「現状据え置き」の場合もあるけどな(俺はそれが一番ベストだとは思うんだが)。その場合には当然だが売られるだろう。

だが最も怖いのは、世界中の投資家が日銀(中央銀行)の実力を、市場の支配力を、見くびることだろうな。はっきり言ってこれ以上何をやろうと、日本経済にプラスになるような政策は出来ないと思うし、為替も株価も思ったようには反応しないだろうな。
みんなそう思ってるさ。その場合・・・

「日銀崩壊」=金融政策の信任を失う

だな。

そうなると休み明けの相場はもう売り一色になるよ。これが5月売りのスタンスを取り続ける俺の根拠だよ。
そうなったとき、市場は日銀の政策の呪縛から解放されて「糸の切れた凧」になっちまう。政府の政策は全く当てにできない。政権は選挙に夢中だし、「保育士の報酬を2%増額」なんていう寝言を言ってるようじゃ・・・。

いま、為替が円安に動いて(¥111.34)日経平均CFDは高く推移しているが・・・
「危険」
だよ。