おはようございます^^

ダウ:$17,716($83高)
ドル円:¥112.44
WTI原油:$38.33
日経平均CFD:¥16,978


過去の利上げ局面を観ると、利上げ後は一時的に株価は下落し、その後に再び上昇に転じるパターンが多い。利上げは好景気の裏返し、ということらしい。今回も株価(ダウ)の動きはそうなった。だが、今度はちょっと条件が異なってるよ。
FRBが利上げしたのが去年の12月。そしてダウは昨夜年初来高値を更新したわけで、ほぼ全値戻しを達成したけれど、4月から始まる1Q決算で、肝心の企業業績はどうなの?という局面になった。従来ならこのポジションで、企業業績によってブレイクする、という感じになるんだが。そして好景気なら当然そうなるはず、なんだが、今年はそれほど企業業績が好転したのか?という疑問が大いにある。
2015年、米国景気は良好という半面、企業業績は一進一退。ダウは1年間揉み合いのままだった。市場に何らかの懸念が生じると下げ、そして戻るというボックス相場。そして利上げ後の株価の動きも従来通りだが。


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12月水準に株価が戻ったということはつまり、2015年の本決算の水準を越したということだ。 1月は株価急落に見舞われたが、それは利上げの影響ばかりでなく原油安、中国懸念、そして欧州金融機関懸念があったけれど、現実には企業決算の織り込みという側面もあったはずで、俺としてはドル安を考慮しても$17,000辺りが居心地のいい場所で、$700はプレミアムという感じが否めない。
そのプレミアムの中にWTI原油の戻りがあるという見方だよ。

けれどもその原油価格がおもわしくない。底打ち反転で上昇と言われるけれど、原油価格と言えどまるっきり投機じゃなくて、根本はやはり需給だろうと。世界のメジャーは完全に原油離れしてる。はっきり言って試掘すれば成功しちゃう。こんな中でも、新たな油床はいくつも見つかってるよ。要するに絶対的な供給過剰なんだよ。そして、原油をはじめとする資源価格は、この供給過剰を時間をかけて調整しないといけないジレンマが付いて回る。

そして、もしもダウが今の株価水準を維持するとするなら、それは「ドル安の進行」しかないよ。去年1年間、ドル高で苦しんできたから、今年は捲き返したい。これが米国投資家の感情でもある。だからこそ、のトランプ人気と俺は見るよ。そうなると、結局ドル円にだけ頼っていた日本企業の業績はどうなる!?ってポイントに差し掛かったと思うね。 ダウの年初は$17,500あたり。日経平均は¥19,000だった。それが完全に逆転したわけだよな。
(ダウ、日経平均パフォーマンス比較)
hikaku


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赤線が日経平均、そして青線がダウなんだが、赤丸で囲った部分が日経平均が海外勢によって激しく売られたエリアだよ。年初からの下落局面では、なにはともあれ、日本株は徹底的に売りまくられたんだ。その間にドル円は約¥8円の変動。ならば、¥1の変動によって日経平均は¥300~¥400影響を受けるとして、年初から¥2,400~¥3,200安くなって当然なんだろう。そして、グラフのパフォーマンスの差がつまりは、円高なんじゃないかな。

今年は年初からいろいろあったけど、結局はドル円で株価は決まる。そういう動きをしてるってことになるよな。そして株価を維持する手段は、為替しかないってことだよ。やれ、政策がどうの、と言っても、現状ではドル円がすべてなんだよな。そして、今後円高が進むと、上記のダウと日経平均の差が開く方向へ。もちろん日経平均はダウと連動する動きだから、方向性は同じようになる。為替が影響するのは変動幅だってことだな。

そこを念頭に置いておかないと、痛い目に合いそうだ。
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