今回の株式市場急落で、FRBはむしろ利上げしやすくなったような気がするんだがな。
とにかく利上げするする、といって中途半端で玉虫色の姿勢を続けることで、債券バブルを抑制しているんだろうが、イエレンムーンも年内って言っちまってるからな、いずれにしてもあと4ヶ月しかないんだよな。だったら市場が底打ちをした今、利上げして2番底確認ってシナリオは合理的だろう。

たかが0.1%とか0.15%の利上げで、どうして株式市場がここまで動揺するのか?って不思議ですらあるよな。普通に考えれば、その程度の利上げは真っ当なビジネスをやっていく上での市中金利にたいしては誤差程度でしかない。なので、景気が悪くなるなんてことは到底有り得ないと思うしな。むしろ人間の心理として「金利が底打った」となると、住宅なんか(焦るから)メチャメチャ売れるだろうし・・・。なので、実体経済に関しては、むしろプラスの影響の方が大きいはずだ。ところが、ヤバイ分野も当然にあって、それがジャンク債市場だってのは、何度か書いたよな。要するに、あまりに債券金利が低いので金融商品として差別化するのが難しいわけよ。有る程度リスクをとって利回り2%とか言われても手数料払ったりすれば魅力なんか有るはずもなし。そんな物はとても売れないから、なんとか利回りを上げたい。国債でさえ消化に四苦八苦してんのに、膨大な地方債(州債やら市債やら)の消化は困難を極めてる。そこで登場するのが、(各種債券を調合した)抱き合わせ戦術なわけだ。お堅い債券を混ぜれば信頼感がでるし、ジャンク債をいれれば有る程度利回りが出る。こうしてブレンドして債券を組成すれば利回りが少しでも良ければバンバン消化出来る。なにせカネ余りの時代だからねぇ。このブレンド手法そのものがデリバティブってことで、絶対に理解出来ないほど複雑なのは、あのサブプライムショックで十分に分かってること。売る側にしてみればむしろ分かってもらっては大変で、基本的な組成要素だけはアナウンスするけれど、状況が変化すると、運用手法が変わったりするんで、とても理解できる代物じゃない。またそこが儲けのミソだったりするからな。

だが、分かりやすく言えば、高利回りのジャンク債ってのは、逼迫した第三国の起債だったり、シェール企業の社債やら高利回りの自動車ローンだったりするんだが、そのほかにも低格付け債券はウジャウジャとあるからね。これらを複雑な確率論と数学でリスク計算して利回りを決める。当然計算上ではリスクは限りなく低い。10種類のブレンドの各債券の破綻確率は1%(1/100)としてこれが同時に2つ破綻する確率は0.01%(1/10000)って計算になっちまって、そんなもん、「有り得ない」のとイコールだ。でも、リーマンの時には全部同時に破綻か破綻懸念に陥ったわけで、「絶対に有り得ないことが簡単に起こっちまった」わけなんだが・・・(苦笑)

投資家が株式を叩き売ってる原因ってのは、多分中国経済でもないし、利上げの影響でもないし、景気減速懸念でもないよ。要はジャンク債に火が付くのを恐れてるんだよ。投資家ったって、個人じゃなくて企業やファンド、金融機関なんだよな。で、この投資機関の連中は現状の「債券バブル」をかなりヤバイと思っていることは間違いない。どうしてもあのリーマンの印象が残ってるからな。債券市場が流動性を失えば、どんな投資家もひとたまりもないわけよ。株式市場なんて個人がチマチマ売ろうが何しようが、急落することなんてないが、機関投資家がポジションを変更しようとすると話は別で、それが今回の世界同時株安の原因であることは疑う余地なし。

急落前に俺もちょくちょく各国の国債金利を監視してたが、結局アホらしくなってやめた。債券バブルってことは、FRBの利上げってことは、国債金利に影響するはずっていう幼稚な考えは通用するはずもなく、むしろポジションを変更したならより安全な国債へシフトして当然だから金利は下がるんだよな。今の時代は・・・国債金利が低下している時のほうが危ないって言うことに気付いたわけよ。いろいろ調べると、なるほど米国の債券市場は末期的ではある。ジャンク債自体はバシバシと金利上昇してるし、なかなかヤバイ状況なんだ。だが、株式市場のようなもんじゃないから実態ってのはなかなか掴めなくて、個別に債券商品を論ずることなんか出来やしない。だから・・・組成企業や金融機関の破綻とか、具体的な事例が出てこないとなかなか実態はわからないんだよな。

ただし、シェール債券と自動車ローンは比較的想像しやすいわけよ。シェールに関して言えば、各企業の採算ラインは$45~$65/バレル程度だってことで、ここらを下回ると投資キャッシュフローがどんどんマイナスになると同時に営業キャッシュフローもかなりヤバくなる。現在の原油価格じゃ大半の企業は社債の償還は実質的なロールオーバーでしか出来なくなってるからな。もちろん市場環境が落ち着けば、バシバシとやっちまうんだろうが、すくなくとも$40を割れてると「責任問題」になりかねないんでそれが出来ない可能性大ってことになるよな。また、自動車ローンもそろそろ金利上昇に突入するものが多いわけよ。雇用が減速すればたちまちローンの支払いに支障をきたすから、FRBがそれをかなり気にしてるってことだな。現在の米国経済を支えているのは、シェールの雇用と自動車販売だってのは常識だ。じゃなぜ自動車が売れるのか?ってのは不思議でもなんでもなくて、リーマンショック前の車がそろそろ限界でこの2~3年、需要が集中してるから。だがそれも峠を越しつつあるけどね。

こんな状況でどう見ても米国経済は今年は「踊り場」なんだよな。FRBとしては債券バブルはなんとか退治しないといけないんだが、景気の腰を折りたくないってのもあるから、なかなか利上げ出来ない。でも、ちょっと余りにも慎重過ぎるというか、イエレンムーンはやはりジャブジャブの金融緩和がここまで景気を牽引してきたというハト派だから、やり辛いんだろうが・・・。でも俺は、個人的には早くやっちまった方がいいと思うぜ。でないと、この秋を過ぎるとますます債券バブルはエスカレートするぜ。原油も自動車も需要が減り始めた頃が一番過熱すんだよ。サブプライムだって需要減速が始まって約2年後に爆発しちまったんだぜ。売り手が過熱する前に利上げをするのは、極めて真っ当かつ効果的な手法だろ。いま、やらないと手遅れになるのは明白なんだけどな。

というわけで、依然として9月利上げが完全に否定できない株式市場は、リバウンドしてみたものの、ここから上値を買っちまっていいの?ってところ。9月利上げで2番底ってのが9月の理想かもな。
とりあえず原油先物は大きく買われ$45台!来週には$50アタックが有るかもしれん。そうなると何かなければ急落は出来ないぜ。

ダウ $16,643(▲$11
NASDAQ 4,828(15高
WTI原油 $45.30
ドル円 ¥121.70
CME日経平均 ¥19,160(現物比¥24高


一方日本市場は・・・
メディアが「2番底警戒」って一斉にやってるから、多分「2番底はない」と俺は思う(苦笑)。流石に安倍内閣も来週には「景気対策・補正予算」を持ちだしてくるだろうし・・・。クロダスッポンのNY講演で「追加緩和なしてCPI 2%は達成可能」という発言の裏に「政府の景気対策」があるっていうのがミエミエだしな。中国も(習と李が相当に揉めてるから)何かやってくるだろうしな。郵政上場もある今年、¥20,000を維持できないことには話にならんしね。それに、そろそろZMP上場もでるよ。小型株も結構戻ると思ってる。

こんな時、通期上方修正濃厚な小型株ってのがいいんじゃないかって気がする。
3458 CRE(7月決算)
1384 ホクリョウ(8月決算)
3712 情報企画(9月決算)

ってローテーションを考えてるんだが・・・。
3458 CREは金曜引け後に出ると予想して大外れ!地味な銘柄だけに出たらS高だと思ったが・・・そうは問屋が卸さないかぁ・・・。
まぁ、いつもそんなもんだけどな。


ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン

GMOクリック証券

マネックス証券

開運!?ガッツリ、ポチッて下さいまし!

トレード日記ランキングへ