バブルの証
しかし・・・、アルケゴス問題が噴出してしまったことで、今までは全く話題に上らなかったファミリー・オフィス(富豪の資産管理会社)が、実は運用を物凄い規模で行っているという事実が出ようとしているよ。それが今回のアルケゴス問題の一番怖いところで、連鎖するようなことにでもなれば、それこそとんでもない事態になる、と言うことを米国の投資家は思い知らされている最中だと思うよ。しかもこうしたファミリー・オフィスというのは、アルケゴスのような差金決済取引を遣れば、いくら大きなポジションでも報告義務がないという事なので、SEC(証券取引委員会)でさえ全く実態がつかめていないらしい。
相場が軟調になってくるとハイレバ取引はすぐにマージンコール(追証)騒ぎになってくる。証券会社にとってはある程度を許容するような重要顧客だとしても、今回のゴールドマンのように規定通りマージンコールを入れられなければ強制決済をするという態度に出てくるだろう。金額が金額だけに、こんな取引では下手すると共倒れになりかねないからね。
投資銀行は、オプションやら先物で、相場をゆすって爆益をあげているわけだが、ゆすり過ぎたら、ファミリーオフィスが破綻して、共倒れなんてことになったら本末転倒じゃんか!(そうなったら笑えるけど)
連鎖しないことを望む、というよりもSECとか米当局が歯止めをかけないとこんなリスクがあるんじゃ、とても安心して株取引なんかできないからね。
やっぱり、バブルなんだなぁ・・・(苦笑)