いま、そこにある危機【7月17日版】マザーズ先物

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火曜から東証にマザーズ指数先物日本市場のみ)が上場する。これでマザーズ上場の個別株の取引が非常に難しくなっちまった。なので、マザーズ銘柄については、十分に値動きの傾向を見てからの取引が必要になったと言ってもいいよな。

この先物ってのは実に厄介だよ。と言うよりも、俺はとんでもないことが頻発するんじゃないか、と見てるんだ。もう、外資の格好の餌になって、ヤラレまくることは必至だぜ。
ともあれ、個人投資家にとっては、マザーズ小型株を取引しないわけにもいかないし・・・。というわけで、これは個人投資家にとっては「危機」そのものだからな。とりあえず研究してみた。

日時変動率(ボラティリティ)
日経平均株価の2倍と東証はアナウンスしてる。当面はどれくらいの参加者になるかで、変動率は大きく変わるので、この部分は間違いなくリスクになる。完全にハイリスク・ハイリターン商品だぜ。

パフォーマンス
マザーズ先物pafo

これは東証HPからの引用だが日経平均と比較したパフォーマンスだ。これを見れば、マザーズ指数がどういうものなのか、6割程度は把握出来ると思う。
まず指数自体は、基本は日経平均と連動なんだが、過去4年間で日経平均とは連動性なく大幅な上昇を演じた局面が4回ある(1年に1発!)。もっとも其の時には日経平均の値動きも「揉み合い」か「じり高」なんだ。それから、日経平均の下落局面では、恐ろしいボラを発揮してしまうということだよ。なので、上昇局面や急落局面では東証の言う変動率2倍なんてのは、まったく役に立たないってことだよ。

ウエイト
マザーズ先物
これも大いに問題なんだよな。つまり全銘柄(224銘柄)のうち上位3社でなんと39.3%を占める。このマザーズ指数というのは、はっきり言ってこの3銘柄の値動きの反映なんだよな。

取引時間
jikann
これがマザーズ先物の目玉の一つなんだよ。ナイトセッションがあって欧州やダウと連動になる。日経平均先物と同様なんだよな。なのでその気なら、一日中取引ができるんだよな。

MM(マーケットメイカー)
普段のオークション形式に慣れてると面食らうこのMM。簡単に言うとオークションでは売りも買いも注文値で気配が出るが、MMは業者の提示気配になる。なので、有利な価格で注文入れても気配が変わらないんだよ。だから、どれくらいいくらの注文が入ってるか、板だけでは判断できないんだよ。懐かしいよ。昔、JASDAQのMM指定銘柄でさんざ、やったもんだ(笑)。上も、下も青天井底なし!

それ以外にも刻み値¥500とか、1000倍のミニもある、とか証拠金の10倍取引とか、いろいろ条件があるが、その辺りは日経平均先物と同じようなので、各自確認してください。

さて、問題はちょっと触れたけど「厄介」な部分だぜ。ざっとまとめてみたんで、よかったら参考にしてください。
1)上昇のきっかけがつかみづらい(日経平均連動とは言えない)
2)下落幅が大き過ぎる(やられるときは一気で持っていかれます)
3)主要3銘柄の値動きに大きく左右される(たとえば7779サイバーダインに大材料がでると、地合いが悪くてもガンガン上昇してしまう!またその逆も!)
4)個別株のファンダで取引出来なくなる(ファンダで割安と思っても指数の影響が大きくそれが投資の理由になり辛い)

また大問題もある!
5)大口次第で簡単に価格誘導されてしまう!(やられ放題の可能性が高い!)
6)個別株のボラが広がる!(少なくともナイトセッションが朝寄りにダイレクトに反映されるのでGU、GDの値幅が広がる)

少ないがメリット?もありそうだ。
1)個別株の流動性が若干増える。
2)資金の流れがわかる(1部大型と小型での資金の流れがある程度可視化される)
3)日中は指数連動で小型株取引が出来る。

というわけで、まずは大口がどうやって弄ってくるか、見たほうがいいよな。というか導入初期から大きな値動きは出来ないはずだが、任天堂相場になって主要銘柄のミクシイが弱いだろうから、そのあたり要注意かもな。あくまでもハイリスク・ハイリターンだぜ!
だが当面個別銘柄がファンダで買えないのは痛いな。


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調子に乗ってくると、何度でも続けて取引したくなる。それが株だよな。
たとえば、狙ってた株が噴いて10万勝てて、資金が110万になった。すると、利食いした後に直ぐ次の投資をしたくなる。
師匠に付いて勝ち始めた時、俺が調子に乗って連続で「買い」を入れようとしたら「待て!」と。

木、金と週に2度師匠の下に通ってた。そして特に金曜は時間に都合付けて昼までに師匠の家に行って、後場に翌週のポジを作ったんだ。その日は前場に持ち銘柄が急騰して望外な利益になった。そして後場寄りでリグって、直後に別の銘柄を買おうとした時だった。

「直ぐに買いに入るのは絶対にダメ」
「どうしてですか?いま、調子にのってるじゃん」
「だからダメなんだよ」
「そんなもの?」

当時は今のように信用でも枠一杯しか取引できなかった。日計に回数制限は無かったけど、取引ごとに証拠金の枠が減っていくんで、何度かやればお仕舞いだったんだよな。

基本的に値幅狙いの取引の場合、値幅がとれるのは相場(地合い)が盛り上がった時。だから利食い出来た時はある意味相場が過熱してる時だから、連続取引すると「加熱した玉」を掴むことになる。
それが上昇するかもしれないけど、落ちる可能性のほうが遥かに高いっていう理屈だよ。
 
「それはわかるけれど、勝ち癖を付けるっていうのもアリなんじゃ?」
「君は、博打してるの?博打ならアリだけどね」
「そのつもりはありませんけど・・・でも、株ってある意味博打でしょう?」
「違うよ。全然違う」

何となくその日の後場は、師匠と気まずくなったよ。
翌週になって、師匠の考えを聞かせてもらったんだ。

「博打なら確率は1/2。そんなことは、俺には分からん!けれど株式投資は博打じゃないから、俺はなんとかここまで仕事としてきたんだ」
「なんとなくわかりますけど・・・」
「株っていうのは、騰がるか下がるか、決まってるんですよ」
「きまってるの?」
「そう、それで問題なのは誰がいつどのくらい売り買いするかがわからないことなんだよね」
「確かに・・・」

小型の新興株なんかだと、また事情は違うらしいが、当時比較的大型株で取引してたので、そういう銘柄は基本的には日経平均通りの値動きをすると。そして売りたくなるようなときは、みんな売りたくなって、買いたくなるようなときはみんな買いたくなるってことを常に意識してないといけないってこと。なので、上手く行って利食いしたら、そのときの地合いや日経平均をじっくりと確認することが負けないために重要と。

リグって勝ったら「もっと勝つ」のではなくて「負けないようにする」。
それが師匠の教えだったよ。

これを読んだ方は、こんなこと当たり前だ、と思うかもしれないけれど、意外に取引してると忘れちゃうんだよね。当たり前のことが出来なくなっちまう・・・。それが株式投資だよな。

 


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今年の4月に俺の師匠との出会いを書いたんだ。宣伝(アフィリ)もしたんでお叱りも受けたけど、俺はアフィリなんかどうでもよかったし、手法が師匠と近かったので参考になれば、と思ってアフィリしただけなんだが。

今月に入ってなんとか生き延びてるし、このブログを始めてからもう1年半になる。それで最近週末になるといろいろ考えるんだよな。そして時々師匠の言葉を思い出すんだよ。個人トレーダーなんて孤独もいいところでな。やってみるとわかるけど、本当に辛いんだよな。けれど、なんとか逆転したい、みたいな気持ちは絶対に捨てられないし、目標を諦めたらそれで終わりだからな。

寂しい時や辛い時は「俺だけじゃない。みんな寂しいんだよ」って思う。師匠と一緒に株取引してる時が本当に楽しかったし、いま、こうして孤独に耐えていろいろ調べたり。負けた時の悔しさとか、勝てたときの喜びとか、そういうのを、何とかして何かにぶつけないと、壊れそうだよ。

なので、これからは時々、ブログに書いて行こうと思った次第。特に師匠とのやり取りは、多分みんなも参考になると思うし、俺も思い出してかみしめたいので、シリーズ(不定期)にすることにした。
良かったら、読んでください。

まず「師匠の思い出 第1回」は、この4月9日に掲載したものをアフィリなしで再掲載します。
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「年初相場が荒れた年は、その後一年間は荒れ場になる。」


格言ではないけれど、俺もそれを実感してますよ。最初にこれを聞いたのが俺の師匠からでN村証券を退職したばかりのY氏だった。何度かブログでも紹介したけれど、当時の俺は相場で3000万以上を呑まれ、自棄になってるときだったから、「何言ってんだ?このオッサン」程度に受け流してましたけど。

下手の横好きで株式相場に向かって気が付くと蟻地獄のように負け続け。最初は「株でひと財産」のつもりが負けると「(負け分を)取り返す」に変わり、種銭をかき集めては証券口座に入金するの繰り返し。気が付くと投資してはいけないカネにまで手を付ける始末で負け分は3000万を超えてたな。
それでも、まだ「勝って全額回収だ!」と思ってましたよ。S高を5回獲れば・・・なんていつも考えてた。
そんなだから、危険な銘柄ばかり狙う。だから余計に勝てない。蟻地獄とはまさにこのことだよな。

あるときかなり焦燥して、Y氏に頭を下げた。
「何とか獲り返さないと商売もヤバイです。助けてください」と平身低頭。
「勝たせることは出来ないかもしれんが、負けなくすることは出来るよ。俺も失業して暫くは暇なんで通ってこいよ」って言ってくれた。
それで半年間、仕事の合間を縫って木・金と週に2度のペースで通ったんだ。
あの頃、ちょうどライブドアショックになって1月の終わりから相場が荒れた。その年は年末から小型新興株がPER100、200当たり前と言うくらいに買われて個人投資家は有頂天になってる頃だったよ。突然降って湧いたライブドアショックで相場がひっくり返った。あの年の相場も半年以上荒れたよな。



その時に、実際の相場を見ながらY氏はいろいろ教えてくれたよ。けれど実践以上に基本的なことをすべて教えてくれたんだ。そして証券業界の裏側とか、外資と国内証券の関係とか・・・。たまたまだが、俺のオヤジの知り合いにあの麻布自動車の渡辺幾多郎氏がいて、師匠のY氏とは旧知だったんだ。オヤジと師匠と渡辺氏で渡辺氏がオーナーの喜連川ゴルフ倶楽部でプレーしたこともあって、Y氏は親身になって俺にアドバイスをしてくれた。
俺にとっては「地獄に仏」だったんだ。
その後約1年間で、あのどうしようもない相場で俺は手元の400万を2500万にした。というかなったんだよ!Y氏の言う通り相場を張った結果だった。

かといってインサイダーな情報があったわけでもないし、特別な銘柄を買ったわけでもない。もちろんS高なんてのは無縁もいいところ。ただし、信用で売り買いを駆使して素直に相場を張っただけだった。銘柄は4つだけ。業界違い業態違いの絶対に倒産しない4銘柄を選んで、それしか値動きを見ていなかった。いつもY氏と作戦会議をやる。4銘柄のチャートとにらめっこ。そして地合いの論議。週末の金曜に翌週のポジションを決めるんだ。で、木曜には決済してY氏に報告する。滅多に金曜までは持ち越さない。場合によっては金曜に新たなポジを作ることもあった。
不思議なことに、その繰り返しだけで資金が増えたんだよ。

「師匠、どうして相場がわかるの?」
「わからないよ。わかったら苦労しない」
「でも、勝ってるよ」
「負けないようにやってるから」

そう言う時の師匠の笑顔が忘れられない。
ヘビースモーカーでいつも師匠の部屋の灰皿は山積みだったな。
知り合って1年半したころ脳卒中で倒れ、そのまま急逝した。あまりに突然だったよ。

その後、俺は商売を畳んだ。ほとんど倒産で借金は清算できないほど残った。丸裸になってすべてを失った。家も家族も友人も・・・。生きる術を失ったんだよ。けれども、最後の最後に、師匠の墓参りに行ってその時、思った。俺にはまだ経験やノウハウや、そう言う無形の財産が残ってる。

この先どう生きようと、とりあえず目先はそれを生かすしかないと思ったんだ。いや、師匠が「ダメ元でやればいいじゃないか」って墓の下で囁いてたよ。
ちょうど1年前の2月のことだったな。
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相場で何かあると、まるで走馬灯のように師匠の顔が浮かぶんだよ。それでいまにも崩れそうな自分の気持ちを立て直すんだ。勝てたときは一人大声で叫ぶ!「師匠、やったぜ!」ってな。
いい歳したオヤジがバカみたいだろ?
株式投資ってのは、相場ってのは、そんなバカみたいなもんだからな^^)


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